迷い犬との12時間
~寝ずに過ごした一夜~
2012年、クリスマス。
コンビニとパチンコ屋の間から、一匹の犬が、首輪なしで飛び出してきた。
その後、マンションへ。
さらにその後、違うマンションへ。
夜中は勇敢で最高な友達6人と必死に世話をした。
今日も、友達とつきっきりで面倒を見て、どうするべきか考えた。
いろんな人にアドバイスをもらった。
その結果、やっぱり交番に届けるべきだと思った。
でも、なかなか行けない。
「行ったらこのワンちゃんはどうなるのかなぁ?」
「死んじゃうのかなぁ?」
タイムリミットが3日間なことは、知っていた。
そんなことを思いながら交番へ向かうが、どうしてもすぐには足を踏み入れることはできなかった。
そしてグダグダと交番の前を行ったり来たりと何往復もし、交番に入る。
覚悟を決めた。
問い詰められたのは、究極の2択。
動物愛護管理法を使い、たった3日間というタイムリミットの中で警察に預かってもらい、飼い主を待つか、
それとも、引き取り責任を持って飼うか。
「引き取ってもらお。」本当に究極。
悩み悩んだ末に出した結論だった。
届けに署名した。
とてもじゃないけど、ワンちゃんに別れを告げることはできなかった。
「3日で殺される。」罪悪感でいっぱいだった。
けど、お願いしますと言ってトボトボ交番を出ようとした時だった。
「ガラガラ」扉が開いた。
飼い主だった。
何回も頭を下げられる。
相当心配してたんだろうな。
こっちこそ頭を何回も下げた。
本当に言葉では表せないくらいの気持ちが込み上げてきた。
飼い主が見つかって、本当に本当によかった。
もう、ものすごく嬉しい。
こんなマンガみたいな話を作り上げてくれたのは、みんな。
今回は、みんなの全ての判断が全て正しい判断となった。
本当に濃い一夜、絶対一生忘れない、クリスマスになった。
普通じゃできないような体験をした。
俺は昨日の朝から一度も家に帰っていなかった。
もちろん、犬に出会ってからは、帰るわけにはいかなかった。
およそ12時間、俺は犬と一緒にずっと歩きっぱなし。
でも、めんどくさいとか、思わないんだよね。
なんか、飽きなかった。
これを通して、ものすごいいろんなことを学んだ。
協力してくれたみんな、本当に本当に本当にありがとう‼‼✨
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