私は嘘が嫌いである。

嘘はついた瞬間は最善の選択だったかもしれない。けど、嘘だと相手が分かった瞬間、それは最悪の選択になる。

嘘をつかれて、綺麗に塗られた思い出はキラキラしてて、良い思い出になる。しかし、嘘だと分かった瞬間、綺麗に塗られていた思い出がどろどろとした汚いものに見えてくる。私を苦しめる思い出になる。その時の私を裏切られた感覚になる。

裏切られるという言葉は重く感じられるから、本人は少し嘘をついただけ、少し浮気をしただけでは、裏切ったという自覚はないだろう。だが、裏切られた側は小さなことだろうが大きなことだろうが、信じていたこととは違うことをされ傷つくのである。信じてたという気持ちを裏切られるのである。この苦しさは、されたことがある者にしか分からないだろう。言葉にすると重すぎると思うかもしれない。そんな重いものでは無いだろうと。だが、そんな言葉ほど重い傷を与えているのであり、決して言い過ぎではないと思う。

人を信じるのがこわくなる。この人は本当はどう思っているのだろうと疑心暗鬼になる。信じることに抵抗を覚え、疑ってしまうことは、こちらとしても精神的に疲れることで、相手としても不愉快で、、、いい事がひとつも無い。

だから、私は嘘がとても嫌いなのだ。
大きな傷を与え、その後も苦しめ、その人の周りの人をも傷つけかねない。
必要な嘘はあると言うが、極力言いたくは無いと思う。もちろん、お世辞のような部類の嘘はいいと思うが。