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 早食いはだめ。夕食は寝る3時間以上前に。朝食は欠かさずに--。ダイエットの心得には、面倒な「べし」「べからず」が十数項目も並ぶ。守るのは大変だ。もっと簡単で私にぴったりの方法はないの?
 筑波大大学院システム情報工学研究科(つくば市天王台)の中内靖准教授と卒業生の保尾奈緒子さん、修士1年の加藤義隆さんは、こんなわがままに応えようと研究をしている。
 昨年秋、20~50歳代の男女7人に、2カ月間毎日、体重を量ってもらった。さらに毎食のメニューと量、時刻をパソコンに記録し、起きてから寝るまで歩数計をつけてもらった。
 あらかじめ、各メニューの標準的なカロリーや栄養素を調査。食べた量は、例えば肉なら「手のひら1枚分の大きさ」などと表現し、対象者が記録しやすいように工夫した。こうして食事や運動と、体脂肪量の変化の関係を分析した。
 たとえば早食いの影響をみると、対象者の1人は、1カ月後に体脂肪量が増えたが、別の1人は逆に減っていた。朝食抜きなど、3食食べない場合も、太る人とやせる人がいた。
 「同じ行動をしても、太るかやせるか、どちらにも影響ないか、は人によって違う。個人が自分の特性を分析でき、十数項目ものルールをすべて守らなくても『この三つを守ればやせられる(太れる)』と分かるようなコンピューターシステムを作りたい」と中内さんは話す。
 すでに、1週間程度の食事メニューを分析し「カルシウム不足です。せめて牛乳1杯飲みましょう」と言ってくれるシステムはできている。ただ「この行動で太る(やせる)」という予測の精度は、まだ向上の余地がある。研究を始めて約5年。実用化に向け、さらに被験者を増やしてデータを集めるという。【高木昭午】
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 ■ことば
 ◇筑波大大学院システム情報工学研究科
 情報、工学、社会とそのリスクを研究する学科で「コンピューターサイエンス」「リスク工学」「経営・政策科学」などの専攻がある。中内さんの専攻は「知能機能システム」。室内の人間を部屋が感知してサービスする「環境知能化」が研究テーマの一つ。実現すると、コンピューターが電灯の消し忘れを指摘したり、料理法を教えてくれたりする。

6月8日朝刊



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