「1回でも効果を実感できる」とサロンでも人気の光フェイシャル。エルセーヌ



 仕事をする上で、できれば毎日わくわくした気持ちで働きたい。望むような出来事が続けば気分も高揚するが、実際はそうとは限らない。嫌な出来事が起きたときは、気分が滅入りがちになる。

 望んだ成果が得られない時には、プラス思考やポジティブシンキングが大切だと言われている。だが、その大切さを頭では理解できても、実際に嫌な出来事があったとき、それを前向きに考えるのは難しいものだ。

 今回は、嫌な出来事がプラスに働く場面や意味を考えることで、「本当のプラス思考」になる方法をお知らせしよう。

●プラス思考の難しさ

 プラス思考には、ネガティブな出来事について考えないようにするというニュアンスがある。その上で「自分はできる」「ピンチはチャンスだ」などと、前向きな思考をすることだと考えられている。だが、こうした思考自体に根拠がないために、思い込もうとすれはするほど苦しくなる。

 また、物事のプラスの側面だけを見ていると、「なぜうまくいかないのだろう」という気持ちが強くなる。無理にプラス思考に頭を持って行こうとするあまり、「プラス思考ができなくてだめだな」と自責の念に駆られることもあるだろう。

●「してはダメ」と思うと「したくなる」

 わたしたちは「してはだめ」と思うと「したくなる」という気持ちが働く。

 例えば、あなたは今までダイエットを試みたことはあるだろうか。ダイエットの始まりに「食べてはいけない」と心に決めるものの、そう思えば思うほど、大好きな食べ物が思い浮かび、食べたくて仕方がなくなる。ダイエットに限らず、このような気持ちが働いたことがある人も多いだろう。

 望む成果が得られない時は、ネガティブな考えはやめてプラス思考に切り替えようとする。だが「ネガティブに考えてはダメ」と思うほど、むしろ「ネガティブなことを考えたくなってしまう」ものである。多くの人が感じているプラス思考の難しさは、実はこうしたメカニズムにあるのではないだろうか。

●出来事がプラスに働く場面を考える

 本当のプラス思考とは「気分が乗らない」「うまくいかない」といったネガティブな側面にも目を向けて、その内容や行動がプラスに働く意味を考えることを指す。「ネガティブな出来事に目をつぶり、無理やりポジティブに考えること」ではない。

 この違いについて天気を例に考えてみよう。晴れの日は気分も晴れやかになるが、雨の場合はゆううつな気持ちになる。この場面を一般的なプラス思考で考えると、「今日は雨だけれど、とにかく気持ちを切り替えよう」という思考となる。だが、気持ちを切り替えることに根拠がないため、気持ちはなかなか切り替わらない。

 この場合、「雨が役立つ場面」を探してみるのが効果的だ。例えば、「雨のおかげで農作物が育つ」のように、「○○のおかげで~」に続く文章を考えてみるのだ。雨にも役立つことがあることに気付けば、それを受け入れることにつながり、気分も前向きに変わってくる。

●本当のプラス思考で苦難を乗り切る

 わたしがプロジェクトを率いていた時のこと、チームのスタッフが開発したシステムのプログラムに不具合が生じた。担当者は落ち込み、ユーザーに迷惑が掛からないかと焦っていた。

 ここで「本当のプラス思考」を知らなければ、「なぜ不具合を出してしまったんだ」と責め立て、余計に落ち込ませていただろう。だが、原因を追及しても、不具合がなくなるわけではない。

 そこで、この場面がプラスに働く場面や意味を考え、スタッフにこう伝えた。「プログラムの不具合があったおかげで、二度と同じ不具合を出さずに済むね。起きてしまったことは仕方がないから、今、何が必要かを一緒に考えよう」

 つまり、不具合というネガティブな出来事は変えられないが、「これで同じ不具合は起きない。そのことが今分かって良かった」というプラスの意味を付け加えたのだ。

 プラスの側面をスタッフに伝えることで、スタッフの困惑した顔つきは一変し、チームが一丸となって問題解決に前向きに取り組むことができた。

●「本当のプラス思考」は、思考の習慣

 目の前の出来事から目を背け、無理やりプラスに考えるのは難しい。だが、どんな出来事にもプラスに働く場面や意味が必ずある。起きた出来事そのものは変えられないが、その意味を肯定的にとらえ直すことは可能だ。

 本当のプラス思考を作るのは、普段の習慣である。目の前の小さな出来事にもさまざまな側面があることを知り、それが何の役に立つか、肯定的な意味があるかといった側面で考えてみよう。この思考が習慣になると、「無理やりプラス思考に持って行く」必要はなくなり、物事の側面をポジティブにとらえられるようになる。あまり難しく考えずに、気軽な気持ちで始めてほしい。

 「そういえば最近、物事を自然にプラスに考えられるようになった」――こう思う日が訪れるのは、それほど遠くないだろう。【竹内義晴】

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