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 仏ヨーグルト大手が相次いで日本事業の強化に乗り出す。世界最大手のダノンは17日までに、腸内改善効果が期待される成分を含むとされるヨーグルト「ビオ」の日本での生産能力を現状比2倍に増強する方針を明らかにした。ダイエット志向の高まりを背景に足元の販売量が2けたの伸びを示しており、能力増強が不可欠と判断した。一方、世界2位のヨープレも、提携する明治乳業を通じて日本でのヨーグルト販売シェアについて、2018年をめどに4%に引き上げる方針を打ち出した。両社とも、これまで開拓が後手に回っていた日本市場の強化を通じ、世界シェアの拡大につなげる狙いだ。

 ◆健康志向追い風

 ダノンは現在、館林工場(群馬県館林市)でビオを生産し、年間能力は10万トンにのぼる。ただ、急激な販売拡大によって能力が不足しており、旺盛な需要をまかなうには今後5年程度かけて20万トンに引き上げる必要があると判断した。

 ビオは、おなかの中で長く生き残るビフィズス菌を含み、腸の動きを活発にする効果があるとされ、おなかの張りを気にする女性を中心に売れ行きを伸ばしている。ビオの好調により、4月時点の同社の日本でのヨーグルト販売量シェアは3年前に比べ約4倍の10%程度に上昇したという。

 ダノンは乳製品販売で世界シェア25%と断トツだが、国内では2%程度と低迷している。ビオのヒットをてこに、日本での販売を一気に強化する考えで、「ビオのさらなる製品群の強化で、日本でもナンバーワンのシェアを狙いたい」(同社幹部)と強気の姿勢だ。

 ◆「チューブ型」で攻勢

 一方、ヨープレは、昨年11月に業務提携した国内乳業最大手の明治乳業との連携強化により日本でのシェアを引き上げる方針。ヨープレブランドの製品は、明治が国内で独占的に製造・販売する権利を持つ。明治は今年に入って「明治 ヨープレ」ブランドを立ち上げ、3月16日にスプーンいらずのチューブタイプのヨーグルト「グルト!」を売り出した。国内の既存製品にはない食べ方やテレビCMなどの効果も寄与し、発売後3カ月間でフランス国内の年間販売数量の1割に当たる1200万トンを売る好調ぶりだ。

 ヨープレは、70カ国以上で乳製品などを販売し、世界シェアは約4%程度。ヨーグルト製品が200種類以上乱立する日本市場への参入は困難とみて距離を置いてきたが、世界的に販売地域の拡大を進める中で日本市場の攻略が欠かせないと判断。06年に明治側に業務提携を申し入れ、3年越しで実らせて本格参入した経緯がある。

 17日までに取材に応じたヨープレのルシアン・ファ社長は「チューブヨーグルトを足がかりに、今後楽しみや喜びを与える製品を送り込み、販売拡大につなげたい」と事業拡大に意欲を示した。(パリ 今井裕治)



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