ダイエットを成功させたいという理由は人それぞれです。スタイルを改善したい、いつもと違う服を着たい、医師にメタボを改善するよう指導されているなど、性別や年代によって違いますね。
このような目的のために、運動をしたり、食事制限をしたりして体重を落とすことになるのですが、ダイエットにおいて一番大切だと思うのは、過剰な体脂肪を落とすことだと思います。
体重が減ればそれでダイエットが成功したように思いがちですが、もし、脂肪じゃなくて筋肉が減ってしまった場合、基礎代謝も下がってしまうことになります。これは体の消費エネルギー量が下がってしまうことを意味しており、食事をダイエットする前よりも減らしていかないと、また太ってしまうことになります。
せっかくがんばって食事制限をしてきた人にとっては、つらいですよね。
一方、過剰な体脂肪を落とすことで体重が減った場合は、基礎代謝量は昔とそれほど変わりません。このため、昔と同じ食事量に戻しても、太りにくくなるわけです。
ダイエットは、ただ体重を落とすだけでなく、体脂肪を落とすように心がけること。これって本当に大切なことだと思います。
水分を大量に摂取してしまうと「水太り」を言われる状態になることがあります。しかし、水分を摂り過ぎたからと言って太ることはないので、心配は無用です。
人間の体には、水分が一定の量になるように調節するシステムがあります。もし、必要以上の水分が体に入ってきたときは尿や汗として外に出し、必要な量が満たされないときは、喉が渇いて自律神経が水分を補給するようにしむけるので、いつもバランスが保たれています。
腎臓、心臓などの機能が正常である限り、水をどんなに飲んでも余分な水分が体内に残ることはありません。もし、水を飲みすぎて体が重く感じられるとしたら、それは太ったのではなくむくんでいる状態です。
水を飲んでもふとらないということで、ウォーター・ダイエットを行う人がいます。ふつうに食事をとりながらミネラルウォーターを飲んでいる人もいますが、多くの場合は一切食事をしないで毎日たくさんのミネラルウォーターの水だけで済まそうとします。
しかし、お水からはカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が摂取できる一方、その他の栄養素を全く摂取することができません。危険であり、体調を崩しかねないダイエットでもあるので、注意したいところです。
ファイバーは、日本語に訳すると「食物繊維」です。ゴボウやキャベツ、人参、カボチャ、サツマイモ、キノコ類、海藻類、玄米などの多く含まれています。
この中でもイモ類を除けば、ほとんどが低カロリーかノンカロリーで、カロリーの多いほかの食品を控えて変わりに食べることによって、食事全体のカロリー量を控えることができます。
また、たくさん噛まないと飲み込めないものも多く、自然にゆっくりと食べられるようになるので、食べすぎを抑えることにもつながります。
食事のメニューのどれか一品を食物繊維が豊富なもので作った料理にすれば、それだけでも効果が期待できるかもしれません。
しかし、食物繊維自体には、体脂肪を減らす能力はありません。さらに食物繊維ばかり摂取していたのでは栄養失調になりますし、ブドウ糖やコレステロールなどの体に必要な他の栄養素の吸収を阻害してしまいます。
食物繊維はプラスの面が強調されがちですが、マイナスの面があることも心得ておきたいところです。
