「長女だからしっかり者」って、本当にそう?
「長女だからしっかりしてるよね」
「次女は要領がいいよね」
そんな言葉を聞くたびに、
私は少し違和感を覚えます。
本当に、そうでしょうか。
昔、
水泳教室で子どもたちを教えていたことがあります。
その中で見てきたのは、
長女・長男だからといって
責任感が強い子ばかりではないし、
次女・次男だからといって
要領がいい子ばかりでもない、
という、ごく当たり前のことでした。
もちろん、
そういう傾向が見えることは
あるのだと思います。
でもそれは、
生まれ順そのものというより、
その子が
どんな環境で育ち、
どんな役割を求められてきたか、
そうした積み重ねの方が
ずっと大きいのではないでしょうか。
それなのに、
「長女だから」
「末っ子だから」
「男の子だから」
「女の子だから」
そんな言葉で
人をひとくくりにしてしまうことが、
世の中には案外多いように思います。
しかも、
そう言われ続けることで、
本当はそうでなくても
その役割を背負ってしまうこともある。
猫と暮らしていても、
同じことを感じることがあります。
「この子は神経質」
「この子はわがまま」
「この子は甘えん坊」
そんなふうに
言葉をつけたくなることはあるけれど、
その奥には
その子の理由や、
その子の世界があるのだと思うのです。
傾向を知ることは、
悪いことではないと思います。
でも、
“分かったつもりになること”と
“その存在をちゃんと見ること”は
きっと、別のこと。
目の前のその子を、
目の前のその人を、
こちらの持つ言葉や型ではなく、
その存在として見られているだろうか。
そんなことを、
時々、自分にも問いかけたくなります。
