虚弱体質ついでに思い出した。





実家の近所にM医院があった。

僕は未熟児で産まれ、心臓も3度停止したらしい。


幼少時から体が弱く、僕がボディビルの大会に出たビデオを母が観て、昔を思い出してか、泣いていたらしい。


幼稚園の頃、一度風邪をひくと高熱が出て一週間以上休んだと思う。


病欠の時は、近所のM医院に朝晩1日2回、毎日通わされた。

三角筋や大殿筋にしょっちゅう注射をされて泣き叫んでいた。


僕の右大殿筋は、注射の射ち過ぎでシコリが出来、エクボの様になっている。



そのM医院の注射器がまた古くデカい!

針も尋常ぢゃ無く太い!


M先生、まず注射器を煮沸し始める。

その後注射する薬品を 注射器で吸い取る。

注射器の中には薬と、吸い取った時に一緒に入った空気の泡が同居。


「どうか泡は取り除いてくれ!」


子供ながら心で叫んでいた。


心の叫びも虚しく、少し泡の残った注射器を持ってM先生近付いてくる。


「はいはいはいスーッとするからね~。」消毒液を塗る。


「はいはいはいチクッとするからね~。」ぶっとい注射針を垂直に突き射して来る!


通常斜めに注射すると思うが、何故か垂直!


注射針も太いので、素直に三角筋に入らない。



「ググッグッグッグッ・・・・!」(針が入らず先生が力を入れているイメージ音)

先生の顔は力を込めているので、ウェイトトレーニング中の様な顔をしていた!




「ギャーーーーーッ!」

絶叫した。




「プスッ」


皮膚を突き破る音と共に、注射針が三角筋にめり込んだ。


「ヴア~~~ッ」



泣き叫んびながら、最後の空気が入るまで(-_-;)待つしか無かった。



注射が終り、血が滴るので止血用の白いテープを貼る。



その後、薬を散らす為に揉まなければならない。


それがまた痛い!








夜、着替える為にシャツを脱ぐと、注射した場所にシャツがピッタリ貼り付いている。

血液でシャツが貼り付いているのだ。



止血用のテープは何故か違う場所に移動している。



「あ~、汗でズレたんだ。」


そう納得していた。






しかし、ある時目撃してしまった。

テープを貼る先生を。



泣き叫んぶ僕に

「はいはいはい痛く無いからね~。血が出ない様にテープを貼ろうね~。」

「ピタッ」(テープを貼るイメージ音)



嗚呼!!注射した場所と違う所にテープを貼っていた!




先生はご年配(現在は故人)で目が悪かったのだ!

だから毎回シャツを脱ぐ時、「ペリッ」と音がしていたのだ!



M医院には10000回位通った。(実際はあり得ないだろうが、しょっちゅうしょっちゅう通っていたので、そんなイメージ。)



かなり精神的に強くなった。


パーソナルトレーニングとしんそう療法の大長道場。