今回は少し脱線して
黄金の高2時代に限定して書きたいと思う。
僕のクラスは当時、創立50数年を数えた我が校の歴史上、最も酷いクラスと言われた。
不良がいた訳では無い。
ケンカばかりしていた訳では無い。
とにかく「酷い」のだ。
しかしとにかく楽しかった!
みんな授業中寝ているのは当たり前。
弁当も食っていた。
注意を受けると
「先生シャケ食べる?」
みんな大爆笑。
学年でのクラス成績は断トツビリ。
しかし体育祭では断トツトップ。
長谷川太陽という優しい先生がいた。
太陽という名前だったので、その先生が入って来ると委員長が
「ハ~ッハッ!」と合図をかける。
全員で机を叩く。
「バンババンバンバン!!」(机を叩く音)
「ハッ!」(委員長の合いの手)
「バンババンバンバン!!」(机を叩く音)
「ハッ!」(委員長の合いの手)
「バンババンバンバン!!」(机を叩く音)
「ハッ!」(委員長の合いの手)・・・・・・。
太陽先生に敬意を表しての
大洋ホエールズの応援方法だった(らしい)・・・。
これは他のクラスにも波及し、遠くで
「ドンドドンドンドン」
「ドンドドンドンドン」
と聞こえてきた。
太陽先生がいる事がすぐ判った。
ある時、太陽先生がテストの担当で来た!
優しい太陽先生がテスト担当と知ったみんなは大歓喜。
委員長の掛け声でみんな一斉に
「ハ~ッハッ!」(委員長の開始の合図)
「バンババンバンバン!!」(机を叩く音)
・・・・・・・・・。
テストなのに20分も続いた。
太陽先生怒り
「止めろ!止めないか!!」
「テスト止めるぞ!」
みんな一斉に
「イェ~ッ!!寝よ寝よ。」
静かになった。
暫くして太陽先生が
「じゃテストを配る。」と言った。
「エェ~ッ!?」
みんな中止じゃ無い事に大不満。
残り20分位でテストが開始された。
一応テストなのでシーンとなる。
静けさに耐えられなくなった一人がシャープペンで机に
「コンココンコンコン」
「コンココンコンコン」
みんな一斉に
「コンココンコンコン!!」
「コンココンコンコン!!」
テストどころでは無かった。
他のクラスは
「J組はテストぢゃ無いのかな?」
と思っていたらしい・・・。
続きはまた。