婚活で出会う女性のなかに、一撃必殺の言葉を放つ方がいる。
彼女らが放つ様々な表現は狙ってはるのか天然なのか秀逸すぎて耳を疑うことがある。
話の流れとはあまり関係なく唐突に出てくる表現に、深掘りすべきか流すべきか対処法が分からず途方にくれて言葉を失う。
一撃必殺な女性
その2
「大仏さんは平民ですか？」俺「ええ、ごく一般的な家庭に育ちました」
急になんや？
ド庶民や。平民…平民やんな。
「ご出身地とお顔立ちから雅を感じたのですが、平民なんですね。残念です。」俺「平民ですね、すみません」
雅の要素、まったくないで？
京都か？いにしえかな？平安時代でも感じたん？
どっちかいうたら奈良感あるで？
奈良の大仏さん、俺、けっこう近いもんあるで？
けど、残念な思いさせたら悪いな、平民でごめんやで。
「私、貴族の末裔なんです」俺「なるほど高貴な雰囲気でいらっしゃる」
これはこれは、いとをかし。
やんごとない身分のお方か。
43年生きてきて初めてお会いしたで。
「平民の方とは難しいと思います」俺は死んだ。
知らんかったとはいえ
貴重なお時間を頂戴したこと許し給へm(_ _)m