だいぶ前の話ですが、


日本歯周病学会で症例発表(ポスター)をしてきました。



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歯周組織再生療法と、インプラントを行った症例についてです。


当院では、


できるだけ歯を抜かないようにしているので、


インプラントを使うことはあまり多くありませんが、


歯槽骨の状態、残存歯の状態、


そして、


なによりも患者さんの要望によって、


インプラントを使用することがあります。


とくに、


残存歯の長期的な「保護」の目的で使用することが多いです。




少し前のことですが、


さる5月26日にホワイトニングのセミナーを受講してきました。


これまでも、ホワイトニングを行っていました。


ある程度白くなるものの、


患者さんが驚くような効果を得ることはできませんでした。


今回は、


単に患者さんが実感できる白さを得るだけでなく、


「歯を全く傷めず」、「虫歯や、歯周病を予防する一手段としてホワイトニングを活用する」


そんな、ホワイトニングの方法を学んできました。


東京八重洲口にある


ノブデンタルクリニックは、


近未来の歯科医院のあり方を具現化したような、そんな歯科医院でした。

(アメリカやヨーロッパでは、ごく一般的な形態なのかもしれませんが、、、)


シンガポールでの歯科医療の現状なども聞くことができ、


大変刺激的でした。


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とくに興味深かったのは、


様々な国の、多くの演者から、


prognosis(予後)という言葉が頻繁に聞かれたことでした。


prognosis(予後)とは、「病気のたどる経過についての医学的な見通し(広辞苑)」を意味します。


また、survivalとsuccessの違いについて言及することもしばしばでした。


survivalとは、その言葉の定義があいまいですが、


おおむね「単に歯が存在している」ことを意味し、successは、「単に歯が存在しているだけではなく、治療


が奏功し、医学的に良好な結果が得られている(これも人によって定義が異なり、ひとくちにどのような状


態を良好というかは一概には言えませんが、、、)」


いずれにしても、


どの国の人も、


「治療後、その歯がどうなったか」について、


非常につよい興味を持っている。


ということが、


ひしひしと伝わってきました。


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先週、国際歯内療法会議に参加してきました。



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5月23日のプレコングレスコースから始まり、

26日の4日間にわたり開催されました。


世界各国(アメリカ、イギリス、オランダ、ブラジル、スイス、イスラエル、フランス、南ア、オーストラリア、ウクライナ、ロシア、インド、フィリピン、韓国、リビア、タイ、トルコ、インドネシア、アルゼンチン、メキシコ、イタリア、カナダ、スペイン、ベルギー、ニュージーランド、イラン、レバノン、中国、UAE,ドイツ、イラク、シンガポール、ギリシャ)から、歯内療法の専門医が参加し、活発な討論が交わされました。


普段聞くことができない、遠い国の現状を、直接耳にして、


現在の世界水準を肌で感じることができ、


とても有意義な時間を過ごすことができました。


テーマは、

最新の機器や材料、といった治療技術にかかわることから、


どのような場合に「神経をとる」、「とらない」といった、

診断にかかわること、


さらに、歯内療法における「再生療法」の現状と未来など、多岐にわたりました。






では、どうすれば「再治療」が防げるのでしょうか?


私は、「治療の質」と「メインテナンス」が重要だと考えています。


(術前レントゲン写真)
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(術後レントゲン写真)


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「治療の質」にもいろいろな要素があると思いますが、


つめもの、かぶせものの適合性をできる限り改善することで、


「再治療」を防ぐことができる可能性が高まります。