さあ日本で最初の夫婦喧嘩をした

イザナキとイザナミ。

 

怒りにかまけて互いを罵り合った二人は

どうなったのでしょうか?

(前編のブログ→こちらをクリック)

 

早速みていきましょう!

(このシーンの解釈には諸説あります。

あくまでパートナシップを良好にするためのヒント

としてお読みください)

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

イザナミ

「いとしい夫イザナキよ、

あなたの国の民を一日1000人殺します!」

 

イザナキ

「ならば私は毎日1500の産屋を

立てて国生みしよう!!」

(※このやり取りが

国の人口が増えていく根拠とされていました)

 

実は、古事記では

イザナキ・イザナミの夫婦神は

このまま喧嘩別れしてしまいます。

 

「それではあまりにも救いがないような…」

 

と私は感じていました。

 

それを解消してくれたのは山下先生の仮説。

答えは日本書紀の一文にありました。

 

『菊理媛神亦有白事』

 

この漢文の読み下し文は

「きくりひめまたもうすことあり」

 

現代語訳すると

「ククリヒメが申し上げることがあった」

です。

 

すると

イザナキがそれをほめて、その場をさられた。

と、その後の文は続きます。

 

何を言ったかは、記載がないので学説でも謎のまま。

ククリヒメは魔法の言葉を駆使する仲人さん?

 

 

そこで山下先生の解釈は、

日本書記原文の

 

「有白事(もうすことあり)」

 

に着目しました。

 

 

「白」という言葉が

 

「イザナミの本音」

 

表しているのでは?

という仮説です。

 

「白」という言葉は

「白状」「告白」「潔白」など

本当の思いを語る時に使います。

 

また、神社であげる祝詞も

「畏(かしこ)み 畏(かしこみ)み 白(もう)す」

という風に

神様に「真っ白な心で申し上げます」

と奏上することなどから、

「白」を、「本音」と見立てています。

 

 

ククリヒメを白山姫と

呼ぶのも納得がいく。

 

さらに

現実的に考えてもどうでしょうか。

 

「夫婦ゲンカの仲裁」を

赤の他人がヒョッコリ現れて、

たった一言いっただけで

すぐに仲直りするとは考えにくい。

 

決して第3者などではなく、

ククリヒメ=イザナミの本音。

 

その妻の素直な

「本音」を聞かされた夫は、

怒りが修まり、

自然と自分のあやまりを認めることが出来た、

と考えると合点がいくのでは?

 

本音とは、

「素(す)」の心からでた言葉。

 

この場面では、

拡大解釈して

イザナミは「素(白)の言葉」でこのように言ったとしたら。

 

「ごめんなさい、

怒りにかまけて、ひどい言葉で罵ってしまったけれど、

もとはといえば共に国を生もうと愛し合っていたあなたです。

私はこの場からあなたを見守ります」

 

きっと最初の怒りは

分かって欲しいという

「さみしさ」の裏返し。

 

そのさみしさを自分自身で

しっかり受け止め、

ハタと原点を思い出した時、

 

そもそもは私たちは愛しあって

国生みをしてましたよね、

もう一度その原点に立ち帰りましょう、

 

と素直な音で

本心を語ったのではないでしょうか。

 

そういう音の響きは

どんな時代をも超えて

人の心を緩めるのでしょう。

 

心が溶けたイザナキは

「ありがとう君の心は受け取った。

私もどうかしてたんだ、

これからはしっかりお役目を果たそう」

と。

 

つまりは、

夫婦のパートナシップにおいては

いかに自分自身の「本音」に気づき

それを相手に伝えることが出来るか。

 

それに尽きるような気がします。

 

何度も言いますが

この話は1300年も前に編纂された

書物です。

 

令和になったこの時代でも

決してその価値は色褪せることはありません。

 

あなたの人生にも

日本神話という「自分コンパス」を

携えてみませんか。

人生がもっともっと生きやすくなることと思います。

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

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