「ありのままの私に価値がある」
名前のことだま師 だいすけです。
昨日は、2月11日建国記念の日にちなんで、近江国一之宮である
「建部大社」(たけべたいしゃ)に行ってきました。
案内は、プロガイドの聖地人氣学(ヒトノキ)浜田浩太郎先生。(この先生のすごさはまた書きます)
(聖地人氣学http://hitonoki.com/ )
ご祭神は、日本神話の中でも超有名人、悲劇のヒーロー
日本武尊(ヤマトタケルノミコト) (古事記では、「倭建命」と表記します)
12代景行天皇の息子である彼はとにかく強い!
あまり強すぎて、お兄さんまで殺してしまい、父の景行天皇にまで恐れられる存在になっても、
とにかく西へ東へ行くところ敵なしで、武力でどんどん治めていきます。
しかし、ずっと順風満帆では物語になりません。
途中、大きな海を渡るとき、海の神さまの機嫌をそこね、海が大荒れになります。その荒れ狂う
波を鎮めるため、奥さまが身を投げて死んでしまいます。
また、大和へ帰る道中、山の中で出会った白い猪(実は山の神)に暴言を吐いてしまい、
霧や雹などで生気を一気に奪われます。
結果、自分の生まれ故郷にも帰れず、実の父にも愛されず、無念の最期を迎えてしまいます。
日本神話には必ず太古から受け継がれた「知恵」が盛り込まれています。
何故、日本武尊がうまくいかなかったのか?
それは、「国ほめ」をしなかったからです。
時の権力者は、その場所を平定した際、「ここはなんと素晴らしい場所だ」と、
歌にして、その土地を褒めたたえます。
「国ほめ」をすることが、ことだまの力となり、土地の神々の心、そこに住む人々の心を柔らかく
溶かしていったのです。
いくら自分の立場がうえでも、いくら財力や能力があっても、まずは、
相手の存在を敬い、褒めたたえること。
自分から放たれた「ことば」はいずれまた自分に返ってくる。
心を込めた「言の葉」(ことのは)をプレゼントするのか。
心を切り刻む「言の刃」(ことのは)を持つのか。
絵に描かれた、日本武尊の持つ剣が「ピカッ」ときらめいているのも何かを暗示させますね。
力尽きる直前、山を隔てた向こうにあるふるさとを偲んで、日本武尊は、こんな歌を残します。
倭(やまと)は 国のまほろば たたなづく
青垣(あおかき) 山ごもれる 倭(やまと)しうるはし
(大和は秀でた国。山は重なり合い美しい青垣をつくっている。この山々に囲まれた大和ほど麗しい国があろうか)
半ば自分の宿命を自覚しながらも、苦難の道を突き進んだ英雄、日本武尊。
最期は真っ白な白鳥となり天空へ羽ばたいていったのです。
ことだま師だいすけの
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