Gとの出会い
20代の頃、とある大病院の病棟で勤務していた私は後輩も出来て、仕事も楽しくなっていた頃でした。昔の病院研修医は3ヶ月ごとのローテーションで病棟をまわっており、その頃たまたま私のいる病棟に研修で回ってきたGには眼中にもなく、仕事をこなしていた。ところが、ローテーションごとに親睦を深めるためにと、病棟では研修医とナースの飲み会が盛んだった。私は出席する気もなかったのだが、慕ってくれる後輩ナースが「A先輩!今度の飲み会、一緒にいきましょうよ!!!」とかなり強く誘ってきたために、仕方なく行くことにした。1次会ではみんなでワイワイ楽しくご飯を食べて、他のお店で2次会をしようと言われて行った。そのお店の座席でたまたま横に座ったのがGだった。その頃の私は仕事が楽しかったので特定の彼氏もなく、広く浅く色んな男女の友達と接触していた。そして、彼氏がほしいだなんて欠片も思いもしていなかった。だからGが横で楽しそうに話しかけてくることに対してはズバズバと答えて言いたい放題だった。ずけずけと遠慮のない発言をしていたように自分では思うのだが、逆にそれがGを刺激したらしく、後々Gに言われたのが、、、「俺はAが男にまるっきり興味ないのはその場でわかった。だからこそ興味をもった。」と。振り返れば、横に座ったことがこの人生の始まりだった。20代前半、ここから自分の人生の歯車がずれ始めた。