筆談が出来づらくなったぐらいの時から



僕の記憶はあまり定かでは無い



毎日、毎日、数字ばかり見ていたのは



かすかに覚えている





レスキューの時計の時間



足で計る血圧の数値



脈拍数



指にされている血中酸素濃度計の数値



下がったらすぐに酸素マスクをつけた






どの数値も標準値より



上ったり下がったりしたら



安心したり不安になったり……



いつも看護師さんが測ってくれるのを



のぞいて見ていた



ある時見えない時があって



看護師さんに確認をしてみると



「奥さんも聴こえてますんで
              ここで聞くのは控えて下さい」



って注意された事があった



ホンマにアホな事を聞いてもた



ちょっと考えたらわかる事やのにね



アホな自分が情けなくなった事があった









でも数字ばかり見て



一喜一憂する時間が



しばらくの間



続いていった







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