「ロッタちゃんのひっこし」。
リンドグレーン 作 山室 静 訳
偕成社
2歳年上のいとこが持っていて、読むたびにワクワクしたその時の気持ちまで、今でも覚えている。
そしてその後、うちにあった世界名作童話全集を片っ端から読むようになった。
なんでそんなものがうちにあったのかと思うけど、きっとあの父親やね。
買い物好きの。
寅さん全集とか、童謡唱歌全集とか、日本の列車全100巻とか数々のいらないものを買っている…。
でもこれは良い買い物。
どこの出版社のものだったんだろう、もう手元にない。
ポプラ社?
日本の物語も入っていたんだけれど、外国の物語ばかり好んで読んでいた。
小公子、秘密の花園、ああ無情、がんくつ王、若草物語、家なき子、小公女、母をたずねて、フランダースの犬…
なかでも好きだったのが、「十五少年漂流記」。
好きすぎて、読書感想文を書くことができなかったくらい
(適当にもっともらしい感想を書いちゃう、嫌な子どもだったと思う、きっと。)
大人になってから、読んでみようと思ったことはあるんだけれど、実際に読んだことはなかった。
それが昨秋、十輪寺を訪れた時に駅前のブックカフェWonderlandで出会って、気まぐれに購入した。
J・ベルヌ 作
朝倉 剛 訳 太田 大八 画
福音館文庫
この文庫では原題(Deux Ans de Vacances)に忠実に、「二年間の休暇」という題名になっている。
昨年の11月から読み始めた。
そしてこの本に限って、お風呂で読むことを解禁!
長く湯船につかることが苦手なので、本を途中で持ち込んで少しでものんびりする作戦。
といっても3、4ページほどで限界なんやけどね。
読んでみて、やっぱり楽しい。
でも、「あれっ?」と思うことも多くて。
このくらいだった?島での生活。
もっといろいろ、細かな描写なかった?
久しぶりに再会した少年たち、名前も覚えていたんだけれど、あれっ?この子のこと、あまり描かれてない、なんで?
と思ったり。
おかしいなぁ…。
私の記憶では、小さな子どもたちももっと活躍していて、それぞれのキャラが鮮明だった気がするのに。
ワルモノとの戦いも、案外あっさり終了するし。
へっ?
もっと激戦だった記憶あり。
今回読んだものは、「初めての完訳本」と書かれているので、昔読んでいたものよりくわしいはず。
勝手にふくらませてた
謎
そして、当時あんなに嫌な奴だったドニファンが、今はそんなに嫌な奴とは思えない…。
一日に3、4ページほどなので、2月終わりにようやく読了。
悲し。
最後のページに到達しちゃったやん。
お風呂の楽しみが無くなって、ますますカラスの行水になりそう
そして今、読んでいるのはこちら。
「あきない世傳 金と銀」10巻
高田 郁 作
ハルキ文庫
すぐに読めてしまうし、続きはまだまだ出ないので、寝る前に少しずつ読んでいる。
一気読みは出来なくなってきたお年頃
それでも本を読むことは、大きな楽しみです