通院付添い 〜歌を歌う〜 | クーニーのブログ

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大好きなフィギュアスケートや絵本のこと、カフェや京都のこと、持病の膠原病のことなど気ままに綴ります

火曜日。
午前中のお休みをもらって、母親の通院に付き添う。

実は7日にして、今年初めて母親に会った。
父親とは3日、兄たち家族といっしょに食事したんだけれどね。

なんでかというと、母親が入所している施設で年末にインフルエンザのかたが出てしまい、面会禁止、外出禁止になってしまったから。
(母親は元気です。)
そんなせっしょうなぁ。
その決まりは何とかならんのかなぁ、という気もしたけれどねショボーン
一般的に他でも、そんな感じなのかな?
昨年は春先に2ヶ月ほど、面会、外出禁止だった。

仕方がないので年末は、お正月に着る新しいカーディガンと下着だけ、職員さんに託して帰ってきた。

まず血液検査。
看護師さん泣かせの腕。
やはり途中で、ワカモノからベテランっぽい方に交代された。
トライして失敗してからの交代じゃなくて、刺す前のギブアップだったので良かったわ照れ

その次は腹部エコー。
肝臓癌がないかどうかのチェックをする。
検査技師さんが母親に名前を確認する。
言えるかなぁと思ってドキドキしていたら、
「〇〇です」と下の名前だけしっかりと答えたチョキ
生年月日も尋ねられた。
ちょっと難しいかなと思ったら、「3月3日とちごたかな」と。
惜しい!
「1日違いの3月2日やで」とみんなで大笑い。

その次が診察。
これが待たないといけない。

車椅子に座った母親が、歌を歌い出す。
ん?
なんの歌やったっけ?
知ってる歌なんやけど、懐かしいんやけど、なんやろこの歌?

音譜……かあさん……実……音譜

ところどころしか歌詞がはっきりしなくて、メロディーはとってもわかるんだけれどね。
なんやったかなぁ?

まったくメロディー以外浮かばなくて、ネットで検索するにも言葉が「かあさん」と「実」だけではね。
出てこない。
何の実やったかなぁ、実を拾ってるんかなぁ。

そうしてるうちにもう一度、歌の頭から歌い出して。
あっ、題名出てきた!

「里の秋」やわ!!

しずかなしずかな 里の秋
おせどに木の実の 落ちる夜は
ああ かあさんと ただ二人
栗の実にてます いろりばた

あかるいあかるい 星の空
なきなきよがもの 渡る夜は
ああ とうさんの あのえがお
栗の実たべては おもいだす

さよならさよなら 椰子の島
お舟にゆられて かえられる
ああ とうさんよ ご無事でと
今夜もかあさんと 祈ります

(作詞:斎藤 信夫、作曲:海沼実)


栗やったか。

拾ってるんと違ったわ、煮てるのね。

久しぶりに聞いた「里の秋」。

今の子は知らんのと違うかな?


段々と母親の音量が大きくなっていく。

周りの人はうるさいと思ってはるかも。

「しんどい人も来てはるからな、少し小さな声で歌おうか」

「そうやな」とうなづいて、小さい声になる。

少しの間だけ爆笑

まだ、ちゃんと言ってることが伝わる照れ

でもしばらくすると忘れちゃって、また絶好調の音量に爆笑


これまでの通院時、母親の病院待合での歌のレパートリーは、

  月の砂漠

  仰げば尊し

  賛美歌「いつくしみ深き」

などなど。


一番面白かったのは、

 音譜しょう しょう しょうじょうじ〜音譜

最後の「ぽんぽこぽんのぽん」までしっかり歌う。


狸囃子の歌よりは、里の秋のほうが格調高く聞こえそうやし、今日は良かったけれど爆笑


診察が終わって待合いを後にする時のこと、70代くらいのご夫婦から声をかけられた。

「診察を待つ時間、こんなに短く感じたのは初めてでした。お歌のおかげで楽しく待てました」とニコニコしておっしゃってくださった。


優しいお言葉えーん

泣くわ


小さい子どもや、お年寄り、いろんな人に優しい世の中でありますように。



ちなみに、母親の歌を聞くたびに思うこと…

私がもし認知症になったら、なんの歌を歌うんやろう?

とってもし・ん・ぱ・い 。



両親と別れてからのお昼ご飯は、寿星の日替わり定食、カレー餡掛けそば。

美味しく全部いただいて、仕事に向かったのだった←食べ過ぎや〜ガーン