きょうの朝 〜 くまとやまねこ 〜 | クーニーのブログ

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大好きなフィギュアスケートや絵本のこと、カフェや京都のこと、持病の膠原病のことなど気ままに綴ります

6月7月は苦手で、毎年体調もイマイチなことが多い。
先週は微熱が続いて身体は熱っぽいし、全身痛いし、そのうちギックリ腰一歩手前状態にもなるし…
こういう時は、仕事と家事と必要最小限のことだけして、早めに寝るに限る。
食欲もなくて(珍しく!)、素麺や冷やしうどんばかり食べていたら、山梨からが届いた。
もうそのタイミングの良さに、涙やわ。
甘くてジューシー、美味しくいただいた。

そういうと随分昔、やっぱり7月頃だったと思うんだけど、微熱が続いて食欲がなかった時に、十日町からお蕎麦が届いて、美味しくて、そのお蕎麦に救われたことがあった 


さてこの間、東京に行った時の話し…
本当はのんびりしたいんだけれど、日帰りなので新幹線代もったいないなぁとか考えてしまい、結果あちらではハードに動くことになってしまった。

決まっている予定は、朝イチの会合と、舞台2公演。
それだけでじゅうぶんちゃうのん?
…行きしなの新幹線の中で、何かやってないかなぁとチェック。

酒井駒子さんの原画展やってる!
それ見に行こ!
何日か前に、本棚から酒井駒子さんの本を出してきて、読んでいたところだったので。
エリックカール展もやってる。
ちょうどエリックカールさんの誕生日やし、それも行こ!

まず午前中。
3年前に東京で受講した講習の会合に出て、そのあと銀座の教文館ナルニア国へ。

もうね、「酒井駒子さん大好き」と素直に認めるのがちょっと悔しいほど、可愛いい絵だった。
( ← 意味通じるかなぁ…文才ないなぁ)

詩人長田弘さんが新聞に連載されていた書評を1冊にまとめた本「小さな本の大きな世界」(クレヨンハウス/2016年刊)に、酒井駒子さんが挿絵を描いておられて、その挿絵の原画展だった。
その本では長田弘さんが145冊の本(絵本や児童書やその他いろいろ)について、書いておられる。
読んだことのない本も多く紹介されていて、随分購入を悩んだけれど、3000円越えの値段と、そのずっしりとした重さにあきらめた。
これから舞台も観にいくんだし、だいいちここ東京だし、わざわざこの重さの本をここで買わなくていいだろうと…すいません、教文館さん!

…まず、図書館で借りよう。

さて、東京行きの何日か前に、本棚から出してきて読んでいた酒井駒子さんの本というのは、こちら…
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 「くまとやまねこ」
       湯本香樹実 文
       酒井駒子 絵
       河出書房新社

「くまとやまねこ」というタイトルなんだけど、表紙の絵は、くまとことり…。
初めて読んだ時には、「あれっ」と思いながらページをめくることになる。
そしてページをめくっていきなり、「えっ?」となる。


…大切な友人を失ったくま…森の動物たちがなぐさめてくれるけれど、鍵をかけて家に閉じこもってしまう。
暗い長い時間が流れたあとの朝、窓をあけ外に出ると、新しい出会いが…


文は、「夏の庭」の湯本香樹実(かずみ)さん。
有名な絵本だけれど、やっぱりいいなぁ。
気持ちが落ち着いていく。
酒井駒子さんの絵、いいです。

ヒマワリヒマワリヒマワリヒマワリヒマワリヒマワリヒマワリヒマワリヒマワリヒマワリヒマワリヒマワリヒマワリヒマワリヒマワリヒマワリ

お話の中に、「きょうの朝」について、くまとことりがやりとりするところがある。
きのうの朝もおとついの朝も、「きょうの朝」だと思っていた不思議。
あしたもあさっても、朝がきて「きょうの朝」になる不思議。
それをくまが言うと、ことりは、
「きのうの朝より、あしたの朝より、きょうの朝がいちばんすき」と。

もう何年も前、体調が最悪だった頃は、1日のなかで「朝」が1番嫌いだった。
夜から朝にかけてが1番辛かったけど、あり得ないことなのにどこかで、目が覚めた時の朝に期待していた。
目が覚めて「あー、やっぱり。昨日と同じや」と、お布団の中で、ゼ・ツ・ボ・ウしていた時もあったなぁ。

たいていは前向きで、あきらめないタイプかなと自分のことを思うんだけど、果てしない身体の痛みにはお手上げ、心なんかカンタンに負けてしまうんやということがよくわかった。

今は、「きょうの朝」は大好き。
朝がきて、カーテンを開ける瞬間が好き。
折られている朝刊を広げる時の、新聞の匂いも好き。
牛乳箱から牛乳を出す時の、カチャカチャする音も好き。
「動きますよー」と頭に指令を出さず、意識せず朝から動いていることの幸せ。

本当は早朝、ウォーキングでもしたいところだけれど、夜型人間なのでそれは絶対無理なのが残念。
でもいつか、仕事前早朝にお稲荷さんにでも散歩に行けた時があれば、絶対ブログで自慢(?)しますわー。


追)
エリックカール展は、舞台のマチネとソワレの間に行こうと思っていたんだけれど、東京の友人と会っていて結局行かず。
それが結果的には良かった。
東京開催のあとは、京都で開催されるみたい。
7/29〜8/27まで。
美術館「えき」KYOTOにて。