夜のすもも 2
平日の朝、羽田の国際線ターミナルのラウンジは 大介以外誰もいなかった。
離着陸が見えるゆったりとした窓際のシートに座った大介は
エスプレッソを片手に昨日の佳二の話を思い出していた。
上海のヤンと組み、日本の不動産会社「ボロビゾン」に敵対的TOBを仕掛ける案件だった。
ヤンとは旧来の仲で信頼のおけるパートナーであるが
ボロビゾンの資金力は想像を超える規模であった。
「ヤンと組んでもまだ資金が足りない。。。」
「あとは香港のヒョンとさえ組めれば。。。」
そう呟いた大介は、後片付けにきたスタッフの女性に釘付けになった。
「か、可愛いー」
アップにした栗色のロングヘアー。
透き通るような白い肌。
スカートの膝下から見える長く伸びた脚。
灰皿を変えるとき キツメのスーツが彼女の下着のラインを
くっきりと浮き彫りにした。
「誰もいない。。。」
「2人きりだ。。。」「抱きつくか!」「押し倒すか!!」
大介の異常とも言える下心がメラメラと音を立てていた。
と、その時 彼女がニコって笑いながら話しだした。
「あのー、守田さんですよね?この前 テレビで拝見しました!」
「私 守田さんのファンなんです!」
「もしよければ今度・・・」
「今度?」「今度 何??」「早く言って!」
「も、も、守田さん!」
「き!き!きたーー!」
そのまま二人は受付カウンターのスタッフに気づかれないように
奥のシャワールームに消えていった。
てきな。。。