スケアクロウズ北九州-春日イーグルス | 写真家・久冨大のフットボール日誌

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12月3日、福岡県知事杯の1回戦の取材で福岡フットボールセンターを訪れた。
今日のお目当ては、今シーズン福岡県2部リーグ優勝のスケアクロウズ北九州に所属する石山 大輝(豊国学園卒)
ベンチスタートだが、途中からの出場に期待したい。



【レポート】
11分、春日イーグルスが左サイドからのクロスに石田 啓太朗がヘッドで合わせる。GKの頭上を狙ったと思われるが、左に逸れた。
17分には右サイドからのクロスに石田 啓太朗がフリーの状態で足でゴールを狙うがバーを超える。

石田 啓太朗

29分、抜け出してきた春日イーグルスのボールをカットしに行った西山 恭平が痛恨のオウンゴールで、春日イーグルスに先制点を献上する。

倒れ込む西山 恭平と檄を飛ばすデュプス 恵実瑠

前半スケアクロズは、1部リーグの相手にやはり苦戦を強いられ、1点をリードされ前半を終える。

スケアクロズは2名の選手を交代して後半に臨んだ。これが功を奏したのか、流れがスケアクロウズに傾く。

スケアクロウズは後半8分、左サイドからのクロスに逆サイドに、走り込んできた坂元 直貴が足で合わせて狙うが僅かに枠を外す。

シュート直後の坂元 直貴

後半10分、朝永 涼介が右サイドから仕掛け、切り込まずに小さく左に流したボールを下田 速人がグラウンダーのシュートで、ゴール左を狙うが僅かに枠を逸れる。

下田 速人

得点の雰囲気を漂わせるスケアクロウズは、後半15分に西本 八博のゴールで同点に追いつくと、右サイドから坂元 直貴が切り込んで、ゴール左に流し込み逆転に成功する。


追加点で勝負を決めたいスケアクロウズは、逆転後もチャンスを作るが決め切れず、攻めてはいるが嫌な流れとなってしまう。

そして後半27分、春日イーグルスに隙を突かれ同点。その後はゴールは生まれず、PK戦へともつれ込んだ。

お互いに2回づつ失敗し迎えた8人目、デュプス恵実瑠が見事にセーブしてスケアクロウズ北九州が2回戦へと進出した。





【コメント】
スケアクロウズ北九州、デュプス恵実瑠キャプテン


Q:今日の試合の感想をお願いします。

A:前半は自分たちの気持ちが全くもって出せていませんでした。
この大会は1年間の集大成として臨んでいますが、その徹底と気持ちの部分で相手に負けていました。

ハーフタイムに修正を行って、精神論的になりますが、自分たちがやるサッカーは身に付いているので、それを表現するかどうかを、後半に修正できたことは収穫だったと思います。

しかし、それを前半からやれなかった部分と、失点場面でボールに対しての集中が切れてしまった部分は課題なので、次回の試合までに修正して、この大会で優勝を目指したいと思います。

Q:このブログは高校生が多く見ているのですが、社会人でサッカーをするに当たって、アドバイスを頂けますか?

A:大前提として高校、大学は指導者がいて場所が準備されて恵まれた環境でサッカーをしていると思います。なので学生選手としての義務は、サッカーに打ち込むことだと思います。

一方で社会人は自分たちで環境を確保しないといけないし、第一に仕事という社会人としての責任を果たした上で、プラスαのサッカーなので、本当に心からサッカーが好きな人たちが集まる環境だと思います。

高校生の選手たちは、勉強をしながらサッカーに集中することが、自分たちの仕事です。
社会人はプレー以外にも、自分たちでやることが確実に増える一方で、本当にサッカーが好きな人にとっては、素晴らしい環境だと思います。


石山 大輝選手


Q:スケアクロウズに加入してみて、どうですか?

A:まだ1ヶ月くらいですが、雰囲気は良いし、全国大会も出場する実力もある良いチームだと思います。

Q:仕事とサッカーの両立は上手く行っていますか?

A:ブライダルの仕事を非正規でしていますが、サッカーを中心に考えて行きたいので、サッカーに合わせて仕事を入れています。

Q:後輩たちにアドバイスをお願いします。

A:自分が思ってることがあるなら、短期目標と長期目標を持って、人から言われた方向に流されずに、自分で考えて目標に向かって行くと良いと思います。


デュプス恵実瑠(27)
暁星国際高校、早稲田大学を経て東京海上日動に入社し、東京都1部リーグに所属する同社のサッカー部でプレーした。
昨年4月に福岡県に転勤となり、複数のチームの練習に参加した後、同年10月にスケアクロウズ北九州に加入、今シーズンは2部リーグ優勝に大きく貢献し、同リーグのベストゴールキーパーに選ばれた。

石山 大輝(20)
2年生時に豊国学園が17年ぶりとなる選手権予選ベスト4を経験。3年生では一次予選で敗退したが、中心選手となった。
卒業後は、1年間の予定でドイツに留学するが、今年初めに怪我の為に帰国。8ヶ月ほどのブランクを経て先月、スケアクロウズ北九州に加入した。


【写真家の独り言】
残念ながら石山の出番はなかった。まだチームに加入して日が浅いからか、他の理由か分からないが、試合後の監督の話しを聞いていると、彼を評価している様子が伺えた。

しかし、キャプテンが言っていた社会人としての責任というものが、まだ彼には感じられない。口から出るコメントは立派だが、言葉一つひとつが軽く感じられるのだ。

試合後に本人から話しを聞く限り、まだプロを目指す気持ちを持っている様だが、ならばサッカーに対して、もっと責任を持って取り組まなければ夢のまた夢で終わるだろう。

サッカー選手として挑戦できる時間は限られている。今まで語ってきた目標に対して責任を持って、結果で示してもらいたい。