こんにちは、医療職のダイです。




病院で事務職として働いていた僕は「言語聴覚士になりたい」と一念発起!…46歳の時でした。

48歳で国家試験に合格して、言語聴覚士として働き始めました。

臨床10年目の57歳の夏、かつて断念していた「心理職の資格取得」のチャンスがあることを知り秋から準備を始めました。

そして、58歳の夏に第5回公認心理師試験に合格することができました。


前回のブログ記事では、公認心理師の受験対策用のテキスト選びについて書きました。


もちろん、テキスト一冊で受験勉強を乗り切った訳ではありません。


今回の記事では、テキストを含めて公認心理師試験の勉強に実際に使用した本とその活用方法を紹介します。


僕が、公認心理師国試受験対策で使用した本は全部で4冊で以下のとおりです。


① 基本テキストとして使用。


  過去問(項目別)

③ 事例問題集

④ 過去問(年度別)

最初に①テキストを一気に読んで(理解の有無を問わず時間をかけずに全部読むことが大切だと思います)全体像を掴みました。

テキスト1周目完了です。

そして、テキストの2周目は、一章読み終わる毎に②過去問(項目別)の該当箇所の問題を解いていきました。

一題解くごとに答え合わせをして、間違ったところは②過去問(項目別)の解説を読んで、さらに①テキストの何処に書いてあるかをチェックし、テキストに書いていないことがあれば、②過去問(項目別)の解説文のポイントを必要に応じて転記していきました。

①テキストの章を読み終えるごとにそうしたことを繰り返し、②過去問(項目別)の1周目を終わらせました。

②過去問の一周目が終わる頃には、①テキストにそれなりに使用感が出てきて愛着が湧いてきました。

②過去問(項目別)の1周目が終わると、①テキストを一気に読み返しました。

この時も「早く読む」ことを心がけました。

しかし、②過去問(項目別)を解いた時にチェックした用語や書き込んだポイントはしっかり読みました。

そして②過去問(項目別)の2周目に取り掛かりました。

この時点で、①テキストを3周読んでいましたので②過去問(項目別)の1周目の時のように一題ずつ解いて確認するのではなく、章ごとにまとめて解いていきました。

そして、章単位で間違った問題に関してのみ、②過去問(項目別)の解説文と①テキストに書いてある(書き込んでいる)関連箇所を見直しました。

同じ手法で、試験までに②過去問(項目別)を3周終わらせました。

こうして公認心理師試験に必要な知識のインプットとアウトプットを繰り返し記憶に刷り込んでいったのです。

この時に既に僕にとって①テキストは、絶対に手放せない「公認心理師受験のための知識の宝庫」となっていました。

職場以外では①テキストは常に携帯して、隙間時間を利用してちょこちょこ読んでいました。

テキストや過去問集とは別に、本試験前に模擬試験を2回受けました。

悲しいかな、2回共に成績は振るわず「合否ラインギリギリのところにいます」といった判定でした。

模試の答え合わせ時の解説も②過去問(項目別)の時と同じように①テキストを使って内容を確認して、足りない情報は書き込んでいきました。



気が付けば、5月が終わろうとしていました。

試験日は7月19日です。

残された時間は以下のことに集中しました。

③事例問題集…3周
④過去問(年度別)…過去3回分

公認心理師試験では、1問3点と事例問題の配点が高いので③事例問題集には試験直前に集中して取り組もうと考えていました。

また、本番さながらの雰囲気で過去問を年度別に解くことで、頭と身体を慣らしておこうと思ったのです。

どちらも自分にとって効果的でしたが、特に、事例問題集に集中して取り組んだことは大きな実となりました。

事例問題に丁寧に向き合わなかったら、僕の合格はなかったと思います。

事例問題では、答えを導き出すために、複数の知識とその関連付けが求められます。

事例問題に取り組むことで、それまでの学習で培ってきた「知識の確認」と「弱点の洗い出し」が同時にできたような気がします。


僕の場合の実際の勉強時間は、

平日の早朝の2時間
休日の午前の3時間

と週15〜20時間程度でした。

最低この時間は死守して、あとはプラスアルファの時間で補いました。

仕事と家事と両立させるには、これが限界でした。

この時間って多いのか少ないのか…?

…国試対策の学習時間としては決して多くない時間だと思います。

それを補ったのが、隙間時間の活用でした。

職場以外では常にテキストを携帯し、5分でも10分でも時間があれば、開いて眺めていました。

こうした「隙間時間の勉強」を生活の一部にできたことが、結果に大きく影響したのだと思います。

隙間時間の積み重ねは、ボディーブローのように後から効いてきます。

このような勉強法は、自分中心に考え実践した方法です。

誰にでも当てはまるとは限りません。

何の試験を受けるにしても、山頂(合格)を目指すアプローチ(勉強)の方法は人それぞれです。

なぜなら、年齢、生活環境、勉強にかけられる時間などは個人個人で異なるからです。

かけられる時間で合格を勝ち取るための勉強方法が変わってくるのです。





大切なことは

・自分の状況をしっかり把握
・勉強にかけられる現実的な時間の割り出し
・その時間内でできることの計画と方法論
・日々の実践と振り返り

といったことに尽きると思うのです。


僕の一例は、少しいびつな面がある事例かもしれませんが、なにかの参考になればと思い紹介させていただきました。