46歳の春、それまで病院で事務職に就いていた僕は、一念発起!某医療専門学校の言語聴覚学科に入学しました。
言語聴覚士になりたい一心で
起床:朝4時半
帰宅:午後8時
通学:片道2時間半
といった生活を2年間続け、国試に合格することができました。
今回のブログ記事では、当時のことを振り返りながら綴っていきます。
国試受験を終えた直後に、元の勤務先に「試験終了の報告」を行い、合格発表後に「合格の報告」を行いました。
職場からは「4月1日からリハビリ室勤務で頑張って欲しい」と伝えられ身が引き締まる思い。
そんな僕は既に48歳。
経験のないアラフィフのリハビリ職の新人を受け入れてくれた職場に対し、感謝の念が湧いてきました。
言語聴覚士として「人生の再スタートの場」を与えてもらえたのです。
僕は、この職場で
「地域高齢者のために定年までしっかり頑張っていこう」
と心に誓いました。
また、職場に戻る前に父が贈ってくれた言葉
「今手にしている免許症は言わば仮免許」
「本免許は患者さんからいただくもの」
「日々を一生の縮図と思って励みなさい」
を胸に刻みました。
配属先のリハビリ室では、僕は長老にあたります。
若いスタッフ達は、僕にとって「かなり歳の離れた先輩」となり、スタッフ達にとって僕は「かなり歳の離れた後輩」ということになります。
「みんな自分にどう接していいのか戸惑うかな」
なんて考えたりもしました。
が、言語聴覚学科に入学当初に得た教訓を思い出して、かたく考えすぎず皆さんと接していこうと決めました。
入職後、すぐに、リハビリ室で僕の歓迎会を開いてくれました。
みんなの前で行った挨拶で
「早くみなさんの仲間になれるように頑張りますのでよろしくお願いします」
といった内容を話しました。
すると誰からともなく
「もう仲間ですよ」
「そうだそうだ仲間だ」
といった声が上がって、それを聞いて胸が熱くなったこと…懐かしい思い出です。
こうして僕は、たくさんの人に支えられて、応援していただいて、言語聴覚士として理想的な形で人生の再スタートを切ることができたのです。
感謝。