こんにちは、医療職のダイです。



46歳の春、それまで病院に勤務していた僕は、一念発起!某医療専門学校の言語聴覚学科に入学しました。

言語聴覚士になりたい一心で

起床:朝4時半
帰宅:午後8時
通学:片道2時間半

といった生活を2年間続け、国試に合格することができました。

当時の自分を振り返っていきます。



今回のブログ記事は、勉強時間の確保について綴っていきます。



言語聴覚士国家試験の受験資格を得るには、卒業までに所定の履修単位を取得し臨床実習に行く必要がありました。

学生が履修する各科目の単位数は授業時間数に応じて決められています。

通常の科目では、学期内で週 1コマ(90 分)の授業を 1 単位として換算します。 

これを 履修単位と呼んでいます。

前期(4〜9月)と後期(10〜3月)の2期に分かれそれぞれの期末に試験があります。

この試験で合格点を取らないと、単位がもらえません。

合格点に満たず追試験を受けるには、1科目毎にお金を払う必要がありました。

単位を落とすほどに出費がかさむのです。

特に言語聴覚学科は、2年間と短期だったこともあり、他の学科と比較して、一回の定期試験の科目数がかなり多かったので試験期間中は特に大変でした。

試験は2週間にわたって実施され、その間は試験が1科目の日もあれば、3科目の試験日があったり、試験が全くない日もありました。

当時は前期試験は9月に後期試験は2月に実施。

それぞれの試験前の、夏季休暇・冬季休暇はもちろんゆっくりできるはずもなく、期末試験に向けた勉強に追われていました。

学校は、休暇期間中でも、試験勉強する学生のために開放され、図書館や教室に多くの学生が勉強しに来ていました。

担任の先生からは

「休暇期間中はできるだけ学校に来て勉強するように」

と指導がありました。

学校に来ると、クラスメートと励ましあったり、わからないことを教え合ったりと

「試験勉強に対するモチベーションが維持できる環境にある」

というのがその理由でした。


なるほどとは思いましたが、僕はそれに従いませんでした。

理由は、通学にかかる往復5時間が惜しかったことです。

それに、僕は孤独にならないと集中して勉強ができない質でした。

試験勉強中も、クラスメートと教室で机を並べて勉強なんて、自分には考えられなかったのです。

ですので、入学してはじめての定期試験前の夏休みは、学校には行かずひとりで勉強を進めていました。



夏休みが後半に差しかかった頃に、あるクラスメートから電話がありました。

「○○さん、大丈夫ですか?」
「『勉強で気が滅入って引きこもっているんじゃないか』ってみんな心配していますよ」
「学校に来て一緒に勉強しましょうよ」

といった内容でした。

思わず、笑ってしまいましたが、ふたまわりも歳の離れたクラスメートの気遣いが嬉しくもありました。

翌日、久しぶりに学校に出ていき、クラスメートのみんなに元気な顔を見せ、その日は一緒に勉強しました。

そして、彼らに、僕の家から学校に行くには

自宅⇄(車)⇄最寄りの電車の駅⇄(電車)⇄学校最寄りの電車の駅⇄(バス)⇄学校前

と乗り継ぎを重ね、片道2時間半かかるので、時間と通学に要する体力を温存して、学校に行かずに勉強に専念している旨を伝えました。

やがて、夏季休暇が明けて、入学後初の前期試験に臨んだのです。

試験中は、学校までの行きの電車の時間は勉強時間に充て、帰りの電車の時間は睡眠に充てました。




帰宅後は、19時に就寝、午前0時に起床。

そのまま朝まで勉強して、5時過ぎの電車に乗って学校に行ってました。

僕は睡眠時間が削られるとパフォーマンスが極端に低下するので「寝床での睡眠時間5時間」は死守しました。

試験期間中でない時の勉強時間は

始発電車で学校に行って1時限目が始まる前の1時間と、行き帰りの電車バスの中での時間を充てていました。

朝4時半に起床して、通学に時間をかけて、1日講義を受けて、夜8時頃帰宅してきた僕には、勉強する気力も体力も残っているはずもなく、

帰宅後は勉強は一切しないと決め、家族とゆっくり過ごしてリラックスの時間に充てました。

ウィークディの足りない勉強時間は日曜、祝日で補っていました。



こんな生活は、そうそう続くものではありません。

2年と言う短期だったからこそ、集中して取り組むことができたのだと思います。

このお話は、僕の個人的な一例です。

40人のクラスメート達は、それぞれに違った環境下で、独自に工夫して勉強時間を捻出していたのだと思います。



大切なことは、

限られた自分の生活時間の中でいかに学習時間を確保する工夫ができるか

これに尽きます。



そして、生活のパターン、リズムを崩さないことはとても大切だと思います。