僕が大学を卒業してから医療職に就くまでの経歴は以下の通りです。
① コンピュータ会社に就職
② 体外診断薬メーカーへ転職
③ 新規事業に伴う別会社への転職〜退職
④ 紆余曲折の黒歴史
⑤ 病院へ転職
現在は、⑤の病院へ入職後のお話しです。
女房への相談を経て、言語聴覚士を目指すべく、専門学校の入学を決意した僕。
大卒者対象の2年コースがある学校に、AO入試の願書を出して、受験票が送られてきました。
学校の入試には大きく分けて下記3つの選抜方法があります。
・一般入試
・推薦入試
・AO入試
僕は選択した選抜方法は「AO入試(アドミッションズ・オフィス入試)」です。
「AO入試」とは、出願者の人物像を学校が求める学生像と照らし合わせて合否を決める入試のことを言います。
特に「この学校で学びたい」という意欲が重要視されるのです。
僕の時の具体的な試験内容は、
・失語症者の映画鑑賞と感想文
・面接
のふたつでした。
失語症については、職場の「地域高齢者の為の健康教室」で言語聴覚士のKさんの話を聞いていましたので、内容がすーっと入ってきて、スムースに感想文が書けました。
面接については、僕は病院での面接をする立場の経験がありましたので、それが活きました。
自分が面接官だったら、入学希望者に何を聴きたいか?を想定して面接に臨んだのです。
特に僕の場合は、受験生の中でも年齢が高い方(実際に入学してみると、やはり長老)でしたので、面接官が知りたいのは、『45歳になって退路を絶ってまで言語聴覚士を目指す動機』だと思いました。
実際の面接の受け答えでは、職場の言語聴覚のKさんとの関わりを通して得た体験がとても役に立ちました。
例えば、鼻腔管が抜けて経口可能となった患者様のことや、高齢者向けの「失語症」の講義を聴いていたことなどです。
また、言語聴覚士志望の動機については
「言語療法を通して、地域高齢者を支えたい」
という想いを自分なりの言葉で伝えました。
数日後、学校から合格通知が届きました。
どんなものでも、いくつになっても、合格通知を手にするのはうれしいものです。
11月末の事でした。
ここから「言語聴覚士を目指す専門学校生」になるべく、翌年4月の入学に向けての準備が本格的に始まることになるのです。
お金のこと、引っ越し、職場への説明など、クリアすべき課題がたくさん…
街角にはクリスマスキャロルが聞こえ始めていた時期でしたが、そうそう浮かれてはいられませんでした。