忘年会シーズン真っただ中。
当然なのだがコロナウイルスはこんな田舎町にも猛威を振るっている。
帰省してくる家族も少なく、飲食店も空席が見える
忘年会・新年会・帰省の自粛をするよう周知されたからであろう。
感染する病であるし死者も出ている、成程仕方がない。
ただ自粛ムードには気が滅入る。
自粛ムードそのものにトラウマがあるからだ。
忘れもしない2011年3月11日
私は業界大手からの内定を獲得し、新卒・新社会人として大阪に出たばかりで、
技術を早く習得するべく4月の入社を待たずに働くほどやる気に満ちていた。
そんな時、東日本大震災は起こった。
とんでもないことが起こっている。という認識の中、
全国的に自粛ムードが広まった。
ほぼすべての仕事が停止し、機材の修理を行う日々。
同期と飲みに行くことは出来ないし、家に帰れば誰もおらず
TVを付ければ気味の悪いCMだけが流れていて、
パケット制ガラケーでは出来ることが限られていた。
無の空間は、上阪したひとりの若者の心を抉るには十分だった。
当時流れていた音楽や食べ物はトラウマとなって今でも拒絶反応が出るほどだ。
そして現場経験を積めなかった私は、翌年の新入社員からの笑いものとなった。
確実にやる気は削がれ、3年目で地方への転勤が決まりついに退職した。
余談だが実にこの時、同期の21人中20人が退職していた。
つまり私の退職をもって2011年新卒は全滅したことになる。
半分は当てつけではあるが、あの自粛ムードで多くの人間の精神が壊れたのは間違いない。
コロナウイルスと大震災時の自粛ではまた違う性質のムードではあるが
やはり似たような空気になるため冒頭で述べたように気が滅入る。
行動は自粛しても、精神そのものを自粛させないように注意したい。
何よりコロナウイルスが直撃した2020年入社の皆様のご多幸を祈る。