手を伸ばせば届く距離だった。
だから。
知っていたからわざと。
手を伸ばさなかった。
The sense of distance that I was by the side and noticed
ほら、君は遠くへ行ってしまった。
手を伸ばせしていれば。
手を差し伸べていれば君はいなくなりはしなかったのに。
失った代償は。
あまりにも大きすぎた。
「もしもあの時ね」
彼女は笑みを浮かべながら近寄る。
これは本当の。
彼女ではないことは知っている。
多分、自分がみている幻覚だ、と感じる。
ねぇ、ひきとめてほしかったのよ?
意地っ張りな彼女は言うけれど。
お互い言葉の交わし合いが乏しかったのだ。
ねぇ、私ね。
彼女、確かに記憶のなかの彼女は言うと手を差し伸べた。
「さようなら」って言いたくなかった。
もし、あの時あなたが引きとめてくれてたら、私、戻るつもりだったのよ?
最後に付けられて疑問符が彼女が自分に対する怨念だと気づくのにだいぶかかった。
我侭な彼女は。
消えた。
ケータイの着信すらなく。
いつも、いつも灰色の世界を歩いていた。
同じ世界で存在する彼女。
でも、もう会えない。
距離感を感じても遅い。
会いたい。
会いたい。
何度も叫んでも。
何度も願っても彼女はもういない。
自分の隣にはいない。
綺麗な長い髪を切って、学校の廊下ですれ違う。
言葉の掛け合いすらしない。
会いたい。
率直に答える自分の心。
会っているのに、会えない。
寂しいと言えば嘘になるが、強がりばっかり言った『僕ら』の結末。
お互いが気を使いすぎて疲れて。
その言葉で堕ちた。
お互いが違う道を進んで。
違う相手を隣に置くだろう。
でも、もう。
自分には君以外の誰もほしくはないんだ。
君がほしい。
君に会いたい。
気がつくと、ケータイのダイヤルに。
なんども、なんども。
覚えるまで電話した電話番号を押していた。
でも、彼女は出ない。
避けているのは知っている。
知っているからこそ。
後悔する。
あの頃に。
あの時に。
怯えていた彼女に対して吐いた言葉は。
「大丈夫?」
心配ではなく。
「信じている」
だった。
助けてほしかった、今思えば。
簡単なことだった。
支えてほしい時に支えてくれなかった自分と言う存在。
彼女だったら大丈夫だと信じていた自分。
すれ違いや、過ち。
もう戻れない。
もう戻れない。
会いたいな。
×後書×
ごめんなさい、ライ♀主。
悲哀で、失恋モノ。
すれ違いって怖いね。
『行動に移さなくても理解してくれる君』がお題なのにさ。
理解するどころか、言葉の掛け合いが足りなくて駄目じゃん。・゚・(ノε`)・゚・。
って少し思いました。はい。


