こんばんわ。
ボクが初めて一人暮らしをした場所は祖師ヶ谷大蔵にある古いアパートでした。
ロクに勉強もせず就職活動もせずに、ただ東京で店をやりたいとか。
甘すぎる夢と認識と実力で上京をしたんです。
高校時代なんて全然学校も行かないで、深夜のコンビニバイトに精を出す日々でね。
無理やりやらせてもらっていた深夜バイトでも時給は750円。
まぁ、甘すぎる故にバイト代が入れば直ぐに使って後悔はするもまた・・・・
繰り返しながら貯まったのは10万にも届かず。
親がボクの為にと貯蓄してくれていたのが30万円。
決して裕福ではなく、どちらかと言えば良くない経済状況の中で30万円。
でも、やっぱりあの頃のボクはバカだったんです。
その見たことの無い大金を目の前に浮かれ、東京で必要だからと家電やら洋服やらを買い込み、気付けば残っているお金は20万円も無くて。
当時は不動産のシステムも知らず何とかなると思っていた訳です。
で、とりあえず部屋探しのため上京、不動産屋で、「初期費用の予算は?」と尋ねられ、「10万円」ととりあえず何となく答え、じゃあと言われて紹介されたのが冒頭のアパート。
もちろん何となくなので下見もしてなくて、書類を済ませ上京当日の夜・・・・
深夜バスで行くコトにしてました。
バスが来ます。
出発までまだ15分。
その時でしたね。
見慣れた友達が一気に僕の前に顔を見せたのは・・・・
特に別れを言うわけでは無いんです。
只いつもの様にヘラヘラとしゃべるだけ。
ボクも何の気なしに「じゃ、言ってくるわ!!」
分かってるんです。
敢えてアイツらが普通にしてた事。
あの時だけです。人目を気にせずに泣いたのは。
希望よりも不安の方がよっぽど大きかったんですよ。
知ってたけど考えないようにしてただけ。
友達を最後に見て、もう押し込めなくなってたんですね。
感情が追い詰めてくるんですよ。
帰りたい、帰りたいと訴えてくるんです。
そんなこんなしながらも朝になり、いつの間にか気持ちも切り替わっていたボクは意気揚々と祖師谷へ。
大家さんに挨拶をして案内されたのは、4.5畳に風呂無しトイレ共同の部屋でした。
結局、一年とちょっと住んだのかな?
もちろん次の部屋からは風呂もトイレもありでね。
2年位前だったのですが、見に行ったんですよ。
そしたらキレイに取り壊されてました。
あの部屋はホントに最悪だったんですよ。
薄いベニヤ板一枚みたいな壁だから隣の住人の呼吸すら分かるの。
しかも、夜な夜なGLAYとかを歌い始めたりして。
更に隣はメチャクチャ汚い部屋で。
毎日が我慢の日々だったなぁって。
けど、明らかに自分の夢に真っ直ぐだった頃だったと思います。
住む部屋が良くなるにつれて、そんな自分を少しずつ捨てていったんですね。
懐かしくて思い出して、笑顔になんてなれないけれど・・・・・
ボクの原点なんですね。
きっとそう。
では、古くなりかけたコーヒー飲んできます。