今日は誕生日。

誕生日が来るといつも思い出す事があった。

15歳から21歳までお付き合いした彼がいた。
中学の時に転校してきた彼。
最初は犬猿の仲で喧嘩していたけど、音楽の趣味があったり家が近かったりして一緒に帰るようになりいつの間にかお互いを意識して付き合いだした。

学校内でも先生にも公認のお付き合い。

彼は優秀でスポーツ万能、まじめな生徒。
一方私は、病気ばかりで入退院を繰り返す生徒。
今思えば不釣合いだったのでしょう。

とても純粋なお付き合いでした。

高校入試、大学入試の度に彼の親に「別れなさい」と言われた。本当は不治の病を持つ私を嫌っていたに違いない。

私達二人は真剣に結婚を考えていた。大学を卒業して成人したら・・・と。

大学に入ってもプラトニックなお付き合い。でも一緒にいるだけで本当に幸せだった。
初めての恋だったし、本当に運命の人だと思っていた。

大学を卒業し、彼は日本トップの銀行へ就職。
私はデザイナーの道を歩み始めた。
住む場所も東京と福島 遠かった。
そして彼は転勤であちらこちらのどこかへ。当然のごとくすれ違っていく二人。

ある日、彼が住んでいる群馬へ呼び出される。東京から向かった。
この日が最後だった。
最後の最後まで男女の関係にはなれなかった。

その数ヶ月後。彼から一枚のはがきが届く。

「この度私は○○さんを婚約いたしました事をご報告いたします。結婚式は・・・。」

6月19日。彼は勤務先の銀行の上司のお嬢さんと結婚を決めた。
私の誕生日を選んで。



それからの恋愛はしばらくなかった。


結婚しないとも思った。


でも今あの時の彼を上回る運命の人に出会えた。

主人と出会って3回目には一緒に暮らしていたから。

今はもう自分の誕生日は苦しい思い出ではなく、家族が祝ってくれる幸せな日になりました。