会う度に母は
今まで出来ていた事が出来なくなって
そういう事が少しづつ増えていった
母はコーヒーが大好きで
いつもコーヒーを何度も何度も入れてくれた
でも…
今はコーヒーの入れ方も分からない
料理も出来ない
片付けも出来ない
携帯ももう使えない
会う度に変わっていく母を見るのが
本当に辛かった
会う度に 私のお母ちゃんが
私のお母ちゃんじゃなくなっていく……
徐々に変わっていく母を
なかなか受け止める事ができなかった
私の心は ついていけなかった
認知症と分かっていても
気持ちがついていけなかった
ある程度覚悟はしていたけど
変わっていく母を見る度に
何とも言えない悲しさ寂しさに襲われるのでした
でも ある時 兄が
『今の認知症のお母ちゃんは
もう…別人だと思ってる』
とボソッと言った
最初は
(えええー
なんでそんな悲しい事言うの?💦)
って思ったけど
後から兄が言ってる意味がなんとなく
分かるように
そっか………
昔の私が知ってるお母ちゃんは
もういないんだ……
今の認知症になった母が
お母ちゃんなんだ!
そう思えると
今まで辛かった気持ちが すーっと軽くなった
それと同時に母は認知症
という事実をようやく受け止められたような気がした
ずっとずっと…
認知症と診断されたけど
どこかで 自分の母はそうじゃない!
そんなはずがない!
って認めたくなかったんだと思う
それから 気持ちに余裕が出来て
優しく母に接する事ができた
変な事を言っても
『そっかそっか~』って笑って
話を合わせる事ができるようになった
前は 母に分かってほしくて
しっかりしてほしくて とにかく必死だった
それで喧嘩になって
あとから後悔ばかり
分かっていても
ついついイライラして怒ってしまっていた
辛いのは私よりも母の方が何倍も何十倍も
辛いだろう…
それから私は何でも受け止める!
と…
気持ちを大きく持とうと決めた
最近の母は徐々に穏やかになってきた
ような気がする