先日のBBQです。

おいしそうでしょー♪

しずる感(ジュルーとよだれがでそうな感じ)

はんぱない!


これは、実は、
ホルスタインという乳牛のお肉です。

白に黒のぶちの私たちが牛でイメージする、

あの種類です。


乳牛は、もちろん人間と一緒で、

妊娠して子供を産まないとお乳(牛乳)はでません。


なので、ホルスタインという種類は、

オスが生まれたら、

種牛(優秀な品種なら精子をとる)にするか、

肉にする。


メスが生まれたら、有る程度育ったら

種付けをして、

妊娠させて、子牛を産ませて、

乳(牛乳)をとるのです。


で、妊娠できないメスも

肉にします。廃牛といいます。


牛肉の表示で、「国産牛」という表示は

こういうお肉が多いです。


和牛に比べて、

赤身が多いのは品種や育て方によるものです。

でも、上手に料理すれば

脂ではなく、肉そのものの美味しさが味わえて

本当に美味しいのです。

(ちなみにA5とかの霜降りは人間でいうなら病気の状態です。

筋肉まで脂が入ってる。)



さっきのお肉は実は、

こういうお肉なのです。


「あっすー」という名前で、

農業高校でかわいがられて育って、

一回種付け出来たものの、

その後、なぜか種が付かず、

廃牛になることになりました。




あっすーは、この牛舎の

ここにいました。

奥に「あっすー」という名札はまだ、あります。


今回、私が訪れたのは、

この学校の企画がきっかけ。




愛農学園という

三重県伊賀市にある

全寮制の農業学校です。

http://www.ainou.or.jp/gakuen/



野菜、果樹、稲作、酪農、養豚、養鶏の6種類が

部門別になっています。




とさつは、衛生面として

とさつ場に持ち込まれて、

その後、半身を生徒たちで

脱骨などを今回行います。

あっすーの半身です。

形に並べてあるのがわかりますか?

この精肉にするのをご指導されるのが、

北出氏

北出氏は、

「ある精肉店のはなし」というドキュメンタリー映画に

http://www.seinikuten-eiga.com/%E6%98%A0%E7%94%BB%E7%B4%B9%E4%BB%8B/

でられていました、大阪の精肉店のご主人。

今は、お肉屋さんだけになりましたが、

数年前まで、子牛を育て、

とさつ、精肉までをされていたお肉屋さんです。

うちは精肉店/農山漁村文化協会

¥1,728
Amazon.co.jp

勉強会でもありますので、

この映画をみんなで拝見しました。


牛の眉間を金づちのようなものでたたき、

苦しまないように割ります。

このことから、

牛や、豚は、殺すことを、

「割る」というそうです。


放血、

腹から割いて、皮をとり

(だんじりの太鼓になってました)

内臓を取り出し、

身を半分に、のこぎりで割り

つるします。


それが、上の写真の状態。


家族全員が協力して、

とさつしていく様子が淡々と映像にうつされます。



みんなが、スーパーで

何気に買っている

豚も、牛も、鶏も、

こうやって誰かが殺してくれて

お肉にしてくれているのです。


お肉だけではありません。

野菜だって命があるし、

お魚や貝とかだって、

自然のものはみんな命があります。


命をもらって私たちは

生きて行っていること、

そして、こういう誰もが嫌がる

命を絶つということを

仕事としてやってくださっている人がいることを

ちゃんと感謝して口にしなければ行けないとおもいました。



それが、高校生なのに

もう命とむきあっている生徒たち、

本当にすごいなぁと尊敬しました。

このイベントも、生徒さんの発案だそう。


せめて、私たちは、

「いただきます」、

「ごちそうさま」、と

心からの感謝をしてご飯を食べないと

いけないのではないでしょうか。




食事は、エサではありません。

お腹いっぱい食べたから、いいのではありません。



感謝して、

バランス良く

美味しい!と食べることで、

幸せになるし、

健康にもなれるのです。




そして、何より、

愛農学園のみなさんに

ちゃんとかわいがって育てられた

あっすーだからこそ、

より美味しかったこともお伝えします。


愛農学園で

無農薬で生徒さん達が

ちゃんと育てた野菜も

本当においしかった!

(買って帰りました!)



愛農学園のみなさん、

トサツしてくれた方々、

お肉にしてくださった方々、

調理をしてくださった方々、

お食事を運んでくれた生徒のみなさん、

このイベントにお誘いいただいた方、

そして命をくれたあっすーや

野菜たち、

みんなに感謝します。



ごちそうさまでした。






余談です…


このイベントに自分で行くと決めた癖に、

みるのが怖くて、怖くて、

2週間前から食欲がなくなるくらい

気分が悪くなってしまいました。


また、「ある精肉店のはなし」の映画でも

とさつのシーンが2度でてくるのですが、

2度目はどうしても

観られませんでした。


金づちでたたく音、

そして、崩れ落ちる大きな牛の体。

その後夢で見るくらい衝撃でした。


快楽の為だけではない、食事。

命をもらうという、

原罪。

幼稚園からキリスト教の学校に通っていた私は、

何度この言葉を聞いていたのでしょうか。

でも、これほどこの言葉を身にしみたことは

なかったように思います。


では、ベジタリアンに向かうべきとも

思いません。


人間は、いろんな命をもらわないと、

体をキープしていけないのです。

(必須アミノ酸とかとれません)


3カ月後のあなたは、

すっかり骨まで

今のあなたとは細胞が作り換わって

違うものになっていきます。


それには、ちゃんと栄養バランス良く、

食べることが必要。


頭がごちゃごちゃして

吐く手前まで

ブルーになるほど考えたことは、

結局、シンプル。


ちゃんと、ありがたく、食べよう。

それだけでした。


長々読んでくれてありがとう!感謝。