あじさいの原産地は日本で、ガクアジサイと呼ばれる品種です。
ヨーロッパに伝わったのは18世紀終わり頃。
梅雨の少し前頃から花をつけ、少しづつ色を変えてゆくので、
以前は「七変化」と呼ばれたりもしました。
ガクアジサイを元にヨーロッパで品種改良されて日本に渡ってきたものが、
現在一般に知られている「手まり咲き」の紫陽花です。
ユキノシタ科 アジサイ属の落葉低木。
いぜんは園芸店に行ってもガクアジサイにばかり目が行ってましたが…
コロナ禍で庭遊ぶをするようになってから
手まり咲きの紫陽花を地植えにするようになりました~(^^♪
ゆるぎなく未来をみつめ
しゃんと笑顔さえみせる
しんの強い乙女のようで
その花が好きだ
小さな小さな花が
たくさん肩をよせあい
一生懸命咲くから・・
ー比留川美津子詩集「紫陽花」ー
アジサイの花
あじさいの花は 散ることをしない
雨の日をさきつづけ
秋風の中にさきつづけ
咲きつづける心を
そのまま残して 枯れていく
散る花よりも あわれな さびしさ
ひとりの人を思いつづける 心に似てる
ひとりの人を思いつづける 心に似てる
ー高田敏子ー
「万葉集」で紫陽花(あじさい)を詠んだ歌
紫陽花はたったの二首にしか登場しません。ちょっと意外な感じですね。
0773: 言問はぬ木すら紫陽花諸弟らが練りのむらとにあざむかえけり
ものを言わない木でさえ、紫陽花(あじさい)のように移りやすいものがあります。
(言葉をあやつる)諸弟(もろえ)たちの言葉にすっかりだまされてしまいました。
4448: 紫陽花の八重咲くごとく八つ代にをいませ我が背子見つつ偲はむ
紫陽花(あじさい)の花が八重に咲くように、いついつまでも栄えてください。
あなた様を見仰ぎつつお慕いいたします。