- 医療・介護関係
- 医師・看護師：患者の生命を守ることで報酬を得る。直接「命をお金に換える」というより、医療サービスの対価としてお金を受け取る。
- 救急隊員・救命士：生命を守る活動に従事し、給与を受け取る。
- 葬儀・死に関わる産業
- 葬儀屋・葬祭ディレクター：亡くなった人の葬儀を取り仕切り、そのサービスの対価として収入を得る。
- 墓地・霊園運営者：墓や供養に関するサービスを提供して収益を上げる。
- 保険・リスク関連
- 生命保険の営業：契約者の生命に関わるリスクを商品化し、契約の手数料や報酬を得る。
- 損害保険調査員（死亡事故の調査など）：死や事故に関わる事象を扱う。
- 研究・倫理的境界がある領域
- 臨床試験の研究者：新薬や治療法を開発する際、人体に影響のある研究を行い、報酬を得る。
- 解剖学研究者：死体や献体を用いた研究や教育に関わる。
日本国内の統計データ
1. 葬儀・葬祭関連
- 日本では年間約120万人が亡くなります（2024年推定）。
- 葬儀の平均費用は約200万円前後（地域・形式による差あり）。
- 単純計算すると：
120万件 \times 200万円 = 2.4兆円
→ 葬儀・葬祭関連産業だけで年間2兆円以上が動く計算になります。
2. 墓・霊園・供養関連
- 墓の建立費用：平均100〜200万円
- 永代供養や管理費なども含めると、年間1兆円程度が墓関連で動くと推定されます。
3. 生命保険・死亡保険
- 日本の生命保険市場（死亡保険含む）：約100兆円規模（保険料ベース）
- 実際に死亡保険金として支払われる額は年間約5〜6兆円規模
→ 保険業界では、死亡リスクで毎年数兆円が動くことになります。
4. 医療費関連
- 高齢化で亡くなる直前の医療費はかなり高額になることが多いです。
- 日本では年間の医療費は約50兆円、そのうち終末期医療費は5〜10兆円程度と推定されます。
世界全体の統計データ
1. 葬儀・葬祭関連
- 世界で年間約6,000万人が亡くなると推定されます（2023年世界死亡者数データ）。
- 葬儀費用は国によって大きく差がありますが、平均を**3,000〜5,000ドル（約50〜80万円）**と仮定します。
- 計算すると：
6,000万件 \times 50〜80万円 \approx 30〜48兆円
→ 葬儀関連だけで30兆円〜50兆円規模。
2. 墓・霊園・供養関連
- 墓や永代供養、火葬費用などを含めると、葬儀費用と同程度か少し少ないと仮定。
- 世界全体では10〜20兆円規模と推定。
3. 生命保険・死亡保険
- 世界の生命保険市場は巨大で、保険料ベースで約7兆ドル（約1,000兆円）規模。
- 死亡保険金の支払いは年間**数千億ドル〜1兆ドル規模（約150兆〜200兆円）**と推定できます。
4. 終末期医療・医療費
- 医療費が高い国（米国、欧州、日本など）では、亡くなる直前の医療費が非常に高額。
- 世界全体で見積もると、年間50〜100兆円規模の医療費が「死に関連」して使われる可能性があります。