あなたの知らない 肥料 の世界2!! | 学生団体eat_happy ~食から農の魅力を伝えるイベント集団~

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ブログの訪問者数の推移を見ながら、あぁ、やっぱ肥料は外れたなぁ…なんて頭を抱える小畑です。
さて、気を取り直して2週目の今回は化学肥料にスポットを当てて紹介します!
化学肥料は、無機質の肥料成分の塊です(笑)

前回の投稿を読まれてない方は、先にこちらを読んでほしいです!!
あなたの知らない 肥料 の世界!!!


◎肥料の三要素
植物にとって必要な成分はいくつあると思いますか?

三要素、と書いてあるし3つだと思わせてしまったかもしれません…
が、実は、16個あります!そのなかで特に重要なものが3つ、窒素(N)リン(実際はリン酸。P)カリウム(K)です。3つまとめてNPKとよく言います。ちょっと通っぽくないですか?笑

肥料を使うときは、肥料の、NPKのバランスと、植物がほしがっているNPKのバランスをみながら肥料を選んでいきます。

◎化学肥料の種類
化学肥料には大きく分けて二つの種類があります。一つ目は、すぐに効果が出る「速効性肥料」です。もう一つは、特殊な膜でコーティングされている「緩効性肥料」です。
速効性肥料は、水に溶けるとすぐに肥料成分が溶け出して野菜の栄養になります。
肥料の種類によっていろんな成分の組み換えが可能です!
ちなみに速効性肥料には、住友化学のスミカエーススミカエース
などがあります。

緩効性肥料は、膜でコーティングされていたり、肥料自身の特性でゆっくり、長く肥料の効果が出るように設計されているものです。
「ようりん」というリンの肥料が緩効性の代表選手です!
ようりん

◎化学肥料は何からできる?
肥料の成分で特に大事なものがNPKの3つだと書きましたが、それぞれ原材料が違っています。

窒素肥料は空気中の窒素と水素、リン酸肥料はリン鉱石、カリウム肥料はカリ鉱石から作られていて、加工したものを混ぜ合わせたり、化学的に合成をしたりして商品になり出荷されます。

ちなみに、リン鉱石は大きな産地が限られていて(中国やアメリカ、モロッコ)、近年埋蔵量が枯渇するんじゃないかと言われています!!

◎化学肥料のメリット
化学肥料を使うメリットは、「肥料を効かせたい」タイミングで「効かせたい成分」を効かせることができることです!野菜を育てるうえで肥料が切れるのは恐ろしい事態で、ヤバい!と思ったタイミングですぐに効いてくれる化学肥料はとてもありがたい存在です!

そして、「効かせたい成分を効かせることができる」ことも大きなメリットです!
土の中には数えられないほどの成分が入っています。そのなかで、ほんの少ししか必要ないけど、ないと困る という成分が欠けた時にその成分をピンポイントで補給することもできてしまうんです!(ちなみにカルシウムとホウ素が足りなくなりやすいみたいです)

これらのメリットは速効性肥料に焦点を当てたものですが、膜でコーティングされた緩効性肥料も野菜の種類によって使い分けるととても役に立ちます。

実は、ナストマトは栽培期間が3か月くらいかかります!その間何度も何度も速効性肥料を追加するのは面倒……  でも、最初に緩効性肥料を使うと、野菜の成長に合わせてゆっくり効き出すので、肥料を追加する作業が少し減らせます!

◎肥料の「見方」
肥料袋にはたくさんの必要な情報が書かれています。
上には成分の量が大きく書かれていて、右下には法律で決められている情報が書かれています!

食べるものに直結する肥料なので、厳密に法律で決められています。

ちなみに、先ほど出てきた「ようりん」はNPK以外にもいろいろ入ってます!



内容は理解できましたでしょうか…
「読んでもらえる文章を書く」ことの難しさを実感しています。
来週は、有機質肥料について掘り下げて書いていきますので、ぜひ読んでください!よろしくお願いします!


eat_happy 小畑

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