『ツチノコ』を知っているだろうか。


それは日本に生息すると言われている未確認動物、つまりUMAである。

三角形の頭に丸々としたお腹、短いしっぽ。
一言でまとめるならでっぷりした蛇。

カッパやネッシーに比べれば、わりとリアルにいそうな生き物であるが、実際は絶対に存在しない。絶対にだ。


なぜなら新種としてツチノコにそっくりな生き物が発見されても『ツチノコ』とは名づけられないからだ。

せいぜい名付けられたとしても『ニセツチノコヘビ』とか『ツチノコモドキトカゲ』とかその程度になるだろう。

発見された『ツチノコ的な生き物』が確実にあの『ツチノコ』だと断言できる人はいないし、その『ツチノコ的な生き物』よりもさらに『ツチノコらしいツチノコ』が発見される可能性もある。

もし生物学者が『ツチノコ』と認定しても、民俗学者が否定するかもしれない。逆も然り。
そして『ツチノコ探し』で盛り上がっている土地はその土地以外で見つかった『ツチノコ』など偽物と言い張るだろう。


ワンチャンいそうな見た目だからこそ、「え?本当にそれツチノコ?」となってしまうのだ。


一方カッパが発見されれば、それは『カッパ』と名付けられるのだろうなと思う。
あいつは唯一無二のヴィジュアルで、しかも言葉を話す能力がある。「わしがカッパだ」と言うかもしれないし、別の名前を名乗るかもしれないが、それでも私たちは『〇〇=カッパ』と認識するだろう。

だからカッパもネッシーも、もしかしたらいるのかもしれない。




なあ、ツチノコ。
お前はこの世に絶対存在しない生き物なんだよ。


ということが言いたくてブログを始めました。
どうぞよろしく。