一人暮らしをしていた大学生の頃は、とにかくお金がなかったのを思い出します。
家賃、光熱費、携帯料金などを除き、僕に与えられた予算は五万円ほどでした。恵まれているとお叱りを受けるかもしれませんが、自分としてはかなりカツカツの生活でした。
目標として1日千円で生活するように、心がけていました。お昼ご飯で300円使ったから、今日はあと700円だなというような具合です。
社会人として働きはじめて、お金に多少の余裕が出始めた今でも今日はいくら使ったなぁなんて、考えてしまうのもその名残でしょうか、かなり貧乏性な性格をしていると思います。
特に、服を買いに行くということが今でも苦手でして、年相応な格好をしようと思い、洋服屋にいくも、洋服屋の前でいったりきたり、してしまいます。お金を使うことに謎の抵抗があるんですよね。
意を決して、店内に突入しても、まるで敵地に忍び込んだスパイのように、店員さんに見つからないようにひっそりと洋服を見ます。
店員さんに見つかろうものなら、
「いいですよね。よかったらそれ、試着して見てください!」
なんて声をかけてきます。
しかも、「それ、僕も持ってますよ!色違いも合わせて3着持ってます!」なんて、嘘か本当かわからないことまで言ってきます。
自分が気に入ったものを買いたいはずなのに、いつの間にか、「これ買わなきゃいけないんじゃね?」
なんて気になってきます。
なので、店員さんは基本無視します。
最近、夏に向けて半袖のシャツが欲しく、ある店でちょうど気に入った商品を見つけました。
しかし1つ問題があります。試着するときはどうしても店員さんに声をかけなければなりません。
恐る恐る店員さんに声をかけて試着をしました。
試着すると「いいですね!着てみてどうですか?」なんて聞いてきて、この商品の生地がどうだ、この商品が売れ筋などど、聞いてもないのにウンチクを垂れてきます。
「そうですかぁ」
なんて言いながら
それを聞いているうちに、なぜか汗が噴き出しきてしまいました。気がつけば試着しているシャツが汗まみれになっています。もともと買うつもりでしたが、これはもう買わざるを得ない状況です。
店員さんにも「汗、大丈夫ですか?」と心配され、恥ずかしさのあまり素早く会計を終え、そそくさと店を後にしました。
やっぱり洋服を買うのは苦手です。
でも、あの店にはまた行きたいと思います