今日から新しい抗がん剤に切り替える
最初にやったのはフォルフィリノックスという、効果強め、でも副作用も強め、
という抗がん剤だ。
担当医からは、「フォルフィリノックスは日本人には毒性が強すぎるから、
最近はおすすめしていない」と言われ、別の抗がん剤を勧められたが、
YouTuberのサニージャーニーのみずきさんが、
このフォルフィリノックスで転移していたがんが消え、
できないと言われていた手術ができるようになった事実が、
私には大きな希望になった。
みずきさんは私と同じ膵臓がんステージ4で、転移があるために手術は不可能、
と言われていた点も同じだ。
ただ、彼女の膵臓がんは珍しい膵腺房細胞がんであり、
私は一般的な腺がんという種類の膵臓がんなので、その辺は少し違う。
ちなみに、あのスティーブ・ジョブスも膵臓がんで亡くなったのだが、
彼の膵臓がんは神経内分泌腫瘍というこれも珍しい膵臓がんで、
私やみずきさんのとも違うらしい。
膵臓がんと一口に言っても、色々あるようだ。
フォルフィリノックスは、3種類の抗がん剤を2日間かけて投与し、
それを2週間に一回行う。
私は2回ほどやり、そして効果を確認するために、造影剤入りのCTスキャンを
撮った結果、膵臓のがんは少し小さくなっているが、転移した肝臓のがんが、
逆に成長していた。
そのため、私にはフォルフィリノックスはあまり効果はない、と判断された。
今回から使う抗がん剤は、ゲムシタビンとナブパクリタキセル(アブラキサン)
という抗がん剤だ。
こちらも覚えにくい、発音しにくい名前だ。
医師の先生たちは、こうした名前がサラサラと口から出てくるので、
本当に感心してしまう。
ゲムシタビンとアブラキサンは抗がん剤の中では、割とメジャーなもののようだ。
担当の医師曰くは、副作用はフォルフィリノックスよりも軽い、とのこと。
何よりも、投与が1時間半で終わるのは、ありがたい。
フォルフィリノックスは50時間近く、抗がん剤のボトルを
ぶら下げていなければならなかった。
それがなくなっただけでもありがたい。
ただ、「こっちのほうが髪の毛は抜ける」らしい。
フォルフィリノックスでも、投与2週間後ぐらいから、結構髪の毛が抜けた。
そのため、アマゾンで電動バリカンを買い、6ミリの坊主頭にした。
突然坊主にすると、子どもたちが驚くと思ったので、「散髪式」として、
子どもたちにバリカンを使って切ってもらった。
しばらくは子供に、「ハゲハゲ」とからかわれたが、
今はもう坊主が普通になったようだ。
ただ、家を出るときはまだ帽子が手放せないのは、
私にもまだ見栄がある、ということか...