こんにちは。初めましての方もそうでない方もお久しぶりです。
子育て片手に本を読んでいるので、、期間が空きました。
子供がいると中々進まないですね、、
いつも通り図書館から借りたため間に合わないかもしれないと少し焦りましたが、合間を縫ってなんとか読むことができました。小説は没入できるので面白いなと改めて感じました。
今回私が読んだのは
新川帆立著書の「目には目を」
ある番組で紹介された本だったもので、ミーハーな私、そして読む本がないと思っていたので、予約して借りました
読んでみて、すごく面白かったです。
久しぶりにどっぷりハマって本を読んだ爽快感がありました!!
この本は1人の少年(少年A)が被害者家族に殺さたのが物語の始まりです
少年Aは殺人などで罪を犯して少年院に入り、一年ほど過ごします。そこで出会った他の5人の少年の生活や出所後を主人公が取材しながら物語が進んでいきました。
被害者家族に殺された人の情報を提供した密告者少年Bを探すため、主人公が取材をしながらいろいろな証言を聞いて回っていくお話です。
話の展開としては、取材のように語っていくため、物語が進んでいくような感覚より、取材の記事を読んでいくといった形になります。少し面白さもあることと、一人一人の証言の違和感や、一人一人取材をして書き出されるので時系列のバラバラさがあり、それぞれの話を紐付けするのに難しさを感じました。
半分を読んだ段階で、登場人物も時系列ももう分からないとなり、初めてメモを出して書き留めながら読み進めました。
感想(ネタバレ含む)
少年Bの正体に私は裏切られました。
メモに書き出し、この人かな?この人かな?
と考えていたんですが、決定打がずっと足りないなと感じておりました。
私は最後は大坂くんが犯人と考えていたんですが、裏切られました。。
まさかの大坂くんいい人でした。
始めから、6人の少年全員を「少年院出の男の子」としか見ていなかったんだと思います。更生は難しいと思ってしまいます。
最後に大坂くんは更生した姿を、被害者家族(少年Aを殺した犯人)に見せる。被害者家族は、少年Aから何を奪ったのか見せてあげる
と言います。
人には反省し、それを償い生きてく。その人生のやり直し、そしてその難しさ、社会の目がこの本には描かれていました。
登場人物の6人は、殺された少年A以外はリアルに描かれていました。最後まで少年Aの人となりがわからなかったのは、取材している主人公の息子だったことが物語中盤でわかります。
それが余計に殺されてこれからの人生がないという虚しさを掻き立てました。
彼はなぜ事件を起こしたのか、少年院を出てからは何を考え、何をして償おうと思ったのか、彼は何を考え殺されたのか
それはこの物語では全く描かれません。大坂くんがこれからの夢や人生を語っていた分それが虚しく感じました。
取材という目線をうまく使い、うまく描かれているな。と思いました。
少し登場人物が複雑ですが、読書慣れしていなくても、面白く読むことができたので、
おすすめの一冊です。今年はあまり読めませんでしたが、その中で今年の1番のおすすめの本だと思いました。