『ルックバック』の終盤の解釈について。
アニメ映画を観てから、次は原作で『ルックバック』を読んだ。映画で感動して、コミックでも感動した。そしてコミックだからこそ、よくわかったこともあった。技法の上でも上手い作品だと思った。藤野さんの部屋に『シャークキック』の単行本が並んでいて、11巻だけが沢山置かれているのを見て、この頃にシャークキックがよく売れて、版を重ねて、出版社からこの巻を一杯寄贈されたのだろうと予測した。(私も漫画の原作者をしているので。)終盤の展開も良かった。藤野さんと京本さんの世界が2つあるからだ。ジョジョのようにパラレルワールドが展開しているのだろうか?私は学生時代に外国文学を専攻していた。文学作品でもいろんな解釈ができる展開がよく待ち構えている。解釈が「開かれている」場合、読者がどのように解釈するか、それはもう個人個人に委ねられている。読者ごとにいろんな解釈があって良いわけだ。『ルックバック』の場合も、読んだ人がそれぞれ自分なりの解釈をすれば良いのだと思う。私は藤野さんと京本さんの関係が好きだから、京本さんには生きていて欲しい。だから終盤の「京本さんが無事である世界」も、確かにパラレルワールドとして存在していると考えている。京本さんの家のドアのこちら側と向こう側には、時間を超えた2つの世界が確かに存在していると思っている。そして2つの世界において、過程がどうなっても京本さんは美大に進学する。藤野さんと京本さんがお互いを大切にする気持ちが変わることはない。ルックバック (ジャンプコミックス) [ 藤本 タツキ ]楽天市場【楽天ブックス限定先着特典+先着特典】劇場アニメ ルックバック 通常版(押山清高監督描きおろしイラスト使用アクリルペーパーウェイト+原作者・藤本タツキ先生描きおろしイラスト使用B5アートカード) [ (V.A.) ]楽天市場