ネットのひきこもり掲示板を眺めていた

ここの人達は本当に自分のようにひきこもっているのだろうか?

どこかふざけたような顔文字や言葉遣いを見ていると自分みたく追い込まれた感じが伝わってこなくてひきこもりのフリをしているだけなのではないかと思ったりしていた

なんだか疲れてきた、喉が渇いた

時計を見ると夜中の2時だ、なんか自動販売機で買ってこようかな、今の時間なら誰もいなさそうだ

僕は親に自分の存在を感じさせないようにゆっくりと足を前に運ぶと静かに玄関のドアを開けた

夏でも陽の光のない真夜中はそれほど暑いものではないとはいえジメジメとしていてそれだけでも自分を憂鬱とさせる

どうか、誰にも会いませんように

天に願いながら自動販売機へ向け歩み出した

しかし向かう先から車のエンジンが聞こえ、その音はじょじょに高まりヘッドライトの光が自分の方へと向けられた

自分の心を炙られているようで心が震え上がる

自分はいかにもひきこもりという雰囲気を発してしまってはいないだろうか、なんだか普通ではない奴だと怪しまれはしないだろうか、車が通り過ぎて自分と距離が開けるまで気が大きく揺らいでしまった

ようやく自動販売機でコーヒーを買い近くの公園のベンチで飲むことにした

たまには夜風にでもあたりながら、密閉された空間に居続けることで溜まった淀みを洗い流したい気分に駆られたのだ

ベンチに座りコーヒーの飲んで自分の人生を悲観していた

いじめで頭が壊れて対人恐怖症になり友人もいなく、心の拠り所のないまま真っ暗で細い道をこれからとぼとぼと1人で歩いて行かなければならないのだ

誰も助けてくれない

ふいに足音が聞こえはっとなった

1メートル離れた左隣に設置されたベンチに白いワンピース姿の少女が腰を下ろしたのだった