タイワンマダラクワガタ
はじめに台湾のクワガタムシに関しては書籍に加え、現地友人らからいただいた資料や情報さらには訪台時の経験なども交えて記します。タイワンマダラクワガタAesalus imanishii Inahara & Ratti, 1981分布:タイワンマダラクワガタは、台湾の特産種で 北部の尖石、中部の鞍馬山、南部の大鬼湖など 広く分布し、標高1500〜2500mの山地帯で見つかります。体長:5〜7㎜くらい 発生時期:毎年4〜9月頃 生態:灯火に引き寄せられることはなく 成虫・幼虫は赤枯れ材から発見されます。 十分な大きさの発生木が割られずに残されていれば その赤枯れ材で長年にわたり観察できるそうで 生態は、日本のマダラクワガタと類似していると思われます。↓タイワンマダラクワガタの幼虫(松崗産)↓初・2齢幼虫、五円玉の穴は約5㎜φ↓2齢幼虫↓これは、兵庫県産マダラクワガタ終齢幼虫タイワンマダラクワガタ成虫は、日本のマダラクワガタと比べ毛束の生え方や前胸背板の形状などに違いが見られるものの非常に小型であるため外見上は判別しづらいです。また、Huang Hao & Chen Chang Chin, 2013の「Stag Beetles of ChinaⅡ中華鍬甲」では属内でさらに細分されたグループ(亜属)として扱われており、学名は、Aesalus (Huaesalus) imanishii Inahara & Ratti, 1981となっています。そして、2019年には兵庫県立人と自然の博物館収蔵のタイワンマダラクワガタのタイプシリーズに関する論文が出ています↓https://coleoptera.sakura.ne.jp/publication/sayabane/sayabaneNS(36)_074-075.pdf飼育マダラクワガタの飼育は赤枯れ材を使います。赤枯れ材の塊を、同系統のマットで埋めるようなイメージです。↓赤枯れ材を使用 ↓観察ケースにて飼育私の中では、マダラクワガタの観察は難しいのですが現在は以前より観察に充てる時間は増えました。最後になりましたがタイワンマダラクワガタに関する資料や情報をご教示いただいた台湾のKさん・Sさん、日本のSさんにはこの場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。参考文献: おこぜあいご,2002.台湾産クワガタムシ概説. LUCANUS WORLD No.33.株式会社環境調査研究所. 李恵永,2004.臺灣鍬形蟲(自然観察図鑑4). 新親文化事業有限公司. Huang Hao & Chen Chang Chin, 2013. Stag Beetles of ChinaⅡ中華鍬甲. Formosa Ecological Company. 張永仁, 2024.鍬形蟲58.野外観察図鑑. 遠流出版社事業股刎份有限公司. にほんブログ村クワガタランキング