セスジサビクワガタ
2025年、最後に迎えたクワガタムシは、セスジサビクワガタ(飼育個体)です。セスジサビクワガタは、私にとって思い入れの強い種ですが飼育するのは初めてです。セスジサビクワガタDorcus carinulatusNagel,1941体長:♂14~25㎜ ♀17~22㎜↓♂♀♀↓♂♀♀セスジサビクワガタは記載から60年以上忘れられていた台湾のサビクワガタです。1941年にDorcus carinulatusとして記載されましたがその後ほとんど注目されないまま1997年に本種が再出現したときにはヤマトサビクワガタDorcusjaponicusの台湾新記録として発表されました。そして、2005年に、このサビクワガタはヤマトサビクワガタではなくDorcus carinulatusであることが再確認されそのとき「セスジサビクワガタ」という和名がつけられました。また、Huang Hao & Chen Chang Chin, 2013.「 Stag Beetles of ChinaⅡ中華鍬甲」では韓国のチョウセンサビクワガタDorcus koreanus はセスジサビクワガタの亜種に格下げされDorcus carinulatuskoreanus になっています。↓セスジサビクワガタDorcus carinulatuscarinulatus張永仁著, 「鍬形蟲58.野外観察図鑑」で見るセスジサビクワガタの分布は台湾西部および宜蘭の標高2000m以下の山岳地帯に棲息し最近では、埔里、案馬山、阿里山、宜蘭、高雄、屏東などの近郊山地・低地混交林で夏期に採集されるようです。しかしながら、他に詳しい資料が見つからずこのあたりのことを台湾の友人(愛好家)に聞いてみると「分布は広いようだが個体数は多くない。飼育を続けない限り、生体を入手することは困難」とのことで現地でも、野外での生態はよくわかっていないと理解しました。↓♂♀セスジサビクワガタは、日本のヤマトサビクワガタと一見似ていますが大アゴ・頭循・上翅の毛束など形態が違いよく見ると、区別はさほど難しくありません。↓セスジサビクワガタ♂ ↓ヤマトサビクワガタ♂↓セスジサビクワガタ♀♀↓セスジサビクワガタ、手前が♀、奥が♂ 生体が届いて早々に産卵セットを組み、3頭を投入しましたがこの時期は現地でも活動していないと思うので、春まで休眠させます。↓バクテリア材を「産卵一番」で埋めただけの簡単セット♂♀♀で飼育開始 参考文献: 永井信二・藤井弘,2005.10.セスジサビクワガタとその近縁種について,月間むし(416).むし社. Huang Hao & Chen Chang Chin, 2013.Stag Beetles of ChinaⅡ中華鍬甲. Formosa Ecological Company. 張永仁著, 2024.3.21.「鍬形蟲58.野外観察図鑑」.遠流出版社事業股刎份有限公司.にほんブログ村クワガタランキング