田舎の母親からメールが来て、
4月3日が祖母の三回忌だったってことを思い出しました。
生前はおそらく孫の中で一番可愛がって貰ってただろうに、
薄情なもんだな・・・オレ。

今から2年前に帰郷し、それが7年ぶりのものだったから、
実家では近所をあげての大宴会で、祖母とも酒を酌み交わしていました。
だけど、次の朝に亡くなっていました。

今でもその記憶は鮮烈に覚えているのに不思議なものです。
何故、祖母の命日を忘れてしまうのだろう。


同じメールで、甥っ子のお兄ちゃんの方が中学校入学だってのも知り、
そういえばそうだったね・・・なんて、やっぱオレどうかしてるわ。

甥っ子と言うのは亡き姉の息子。
もうそんな年だったのか、と気付かせてくれるけど、
去年の夏に書類に何度も年齢を書いていたのを思い出します。

あの時の記憶も絶対に忘れることは無い・・なのに・・・。


今を去ること20年前、
まだ中学校卒業したばかりの頃、単身田舎を発ちました。

大雨の降る奄美の空港の滑走路で小さなプロペラ機に乗り込む前に、
祖母が傘を振り落としオレに抱きつきながら、
「雨降りはぁ吉兆だで・・頑張りんさいよぉ」と、
ほんと強く抱きしめられました。

姉は「元気でなぁ、また会えるけん」と涙を流し手を握りました。

オレも悲しくて涙がボロボロ流れていたのを覚えています。



時は流れて、二人はもうこの世にいないのに、
母親からのメールは同時にその存在を気付かせてくれました。


祖母の三回忌へは謝罪のメール、
甥っ子へは入学のお祝いをしました。
家族というものに縁遠かったオレの細い繋がりを保つかのように・・。


春は会別の季。
ならば思いっきり人とのふれあいを感じましょうか。
会者定離は俗世の理。
散りし桜を憂うより、新緑の木漏れ日を愛でる春爛漫、ですかね。