メンタルヘルスと労働時間
顧問先より,従業員のメンタルヘルス問題について,相談がありました。
メンタルヘルス問題は,家庭問題等,仕事以外での悩みから発症することもあるので,業務との因果関係が問題となります。
最近の裁判例を概観してみたところ,
多くの裁判例では,発症前にどれだけ時間外労働(残業)しているかを重視している傾向が読み取れます。
仮に,発症前数か月間にわたって長時間の時間外労働が継続的に行われていたとすれば,特段の事情のない限り,仕事が発症原因と判断される可能性が非常に高いのです。
裁判所としても,長時間労働という分かりやすい事実があれば,業務と発病との関連性を肯定しやすいのでしょう。
この場合,「その従業員は長々と会社にいたが,仕事するわけでもなくダラダラしていた。」と会社が主張したとしても,それが裁判所に採用される可能性は極めて低いと考えられます。
だから,会社としては,従業員の労働時間に目を光らせ,必要に応じて残業を禁止して帰宅させる等の措置を講じる必要があります。
このように,労働時間の管理は,メンタルヘルス問題対策としても,とても重要です。
メンタルヘルス問題については,いろいろな論点があります。
それらについては,少しずつ書いていきたいと思います。
メンタルヘルス問題は,家庭問題等,仕事以外での悩みから発症することもあるので,業務との因果関係が問題となります。
最近の裁判例を概観してみたところ,
多くの裁判例では,発症前にどれだけ時間外労働(残業)しているかを重視している傾向が読み取れます。
仮に,発症前数か月間にわたって長時間の時間外労働が継続的に行われていたとすれば,特段の事情のない限り,仕事が発症原因と判断される可能性が非常に高いのです。
裁判所としても,長時間労働という分かりやすい事実があれば,業務と発病との関連性を肯定しやすいのでしょう。
この場合,「その従業員は長々と会社にいたが,仕事するわけでもなくダラダラしていた。」と会社が主張したとしても,それが裁判所に採用される可能性は極めて低いと考えられます。
だから,会社としては,従業員の労働時間に目を光らせ,必要に応じて残業を禁止して帰宅させる等の措置を講じる必要があります。
このように,労働時間の管理は,メンタルヘルス問題対策としても,とても重要です。
メンタルヘルス問題については,いろいろな論点があります。
それらについては,少しずつ書いていきたいと思います。