御苗場にむけて
いよいよ御苗場が間近にせまってきた。ボクはこの御苗場を大きな目標に掲げてきたし、大きな挑戦の場、と位置づけている。と言っても物凄い写真を出して、見る人をびっくりさせてやろうとか、この写真展をきっかけに有名になってやろうとかいう類の挑戦ではない。むしろ逆で、こんな普通の写真しか撮れない者にも、こんな大きな場所で発表できると、いう可能性への挑戦だ。御苗場の公式Facebookにフォトグラファーの青山祐企のインタビューが載っていて、曰く「ヌルい気持ちでは群を抜くことはできない」とのこと。プロであれば当然の物言いだとは思うし、そういう決意で御苗場に臨んでいる人がいるべきだとは思う。でも、ボクは違う。普通にサラリーマンしてて、ささやかな小遣いでカメラやレンズ買って、週末にちょこっと撮影して、もちろん将来プロになろうとか、大きな賞を狙おうとかそんな野望は微塵もない。ほんの少しだけ上手に撮れたら嬉しいとか、そんなごくごくささやかな趣味で写真を撮っている、それはまさしくヌルい写真だ。でもそんなヌルい写真を撮ってる者にとって御苗場は大きな華やかな舞台なのです。もし誰かに「お前みたいなヘッポコが出てくるような場所じゃないんだ!」と言われればスゴスゴと退散するかも知れない。言うなれば、週末に早起きしてやってる草野球のようなものだ。そんな草野球をやってるおじさん達がお金を出し合って西武ドーム借りて草野球の試合するようなものだと思ってる。プロ野球選手が草野球をしてるおじさんに、「お前は野球が下手だからこんなところで野球するな!」なんて言うだろうか?きっと青山さんや浅岡さんがボクのブースに足を止めることはないだろう。いや、ほとんどの人にとってボクの写真は足を止めてまで見る価値のあるものではないかも知れない。スゴイ写真はたくさんある。それはきっと素質や才能、お金や時間をたっぷり注いで撮られた素晴らしい写真だ。ヌルい気持ちではなく気合い入れて撮った写真なんだと思う。でもボクのように限られた時間やお金で写真をのんびり楽しむ者にも、素質や才能を微塵も有しない者にも、将来の野望を持たない者にも、こんな大きな舞台が与えられることを証明したい、それがボクの御苗場での大きな大きな挑戦です。もし、お前のような下手な写真は見たくない!とおっしゃる方は、どうぞボクのブースはスルーしてください。決して多くはなくても、ボクの写真を見てくれる人は絶対にいる、そう信じています。