ウィリアム・ワイラー監督の1946年作品です。
戦争が終わってすぐ、先へ進もうとする映画を作っていたことに驚きました。それも、“戦争特需は終わった。不景気が来る”などと正確に見通している。もっとも朝鮮戦争の勃発で、その予想は外れましたが。
勲章をたくさんもらった空軍大尉、沖縄攻撃に参加した銀行家出身の軍曹、そして船の沈没で両手を失った水兵が故郷に帰還するところから始まります。
フレデリック・マーチ扮する軍曹が家に戻ると、出迎える息子や娘に声を出すなといい、そっと妻に近づきます。妻のマーナ・ロイは呼び鈴が鳴ったのは知っていますから、息子と娘に“誰だったの?”と聞きますが、答えがない。そこで気がつくわけです。これを後姿だけでとらえる。じつにあの時代の映画らしい面白さでした。