ある日のこと。


祖母が、

 『他にも部屋はあるのに、

  何故わざわざそこに入ったのかしら?』

         左頬に手を添えて不思議がった。


キャってリーがある方角には、

 道沿いに向かって太長い正道が通っていた。


  その中でも、

   長いこと曽祖父母の仏壇があった場所は、

 

 繭玉がいうには

  この家で最も浄化されている空間の一つで、

  “今の自分のサイズには、ぴったり。”

            

          言ってきた。


 

          ◇