ある日のこと。

呼び出す場所は、どこでもよかった。
聴こえる声の多くは、
大概、粒子で
それらは形(姿)を持たない場合も、あった。

よく言われたのが、
『何かになる前の状態なんだ。』と
丁寧に断られてから、
会話を始める流れが常々であったので、

「何かになる前って?」と聴くと、
『それが粒子さぁ。』と、答えてくれた。