ある日の、ある夜の食卓。

  “夜道”について話していたとき。

 

叔母:「でも、無事に家までたどり着いたら、

     今度門の前で立っている人がいるんでしょう?

     その人は大丈夫なの?」


祖母:「たしか、家の中に入りたいけど、入れないから

     表門の前の、道路の真ん中で立っているのよね?」


 ◇:「うん。立ってる。」


母:「その子と目があったりしないの?

   怖くない?」
 

  ◇:「 しない。それにその子は雨の日だけだから♪

     それに、もし居たとしても、わたしが意識の中で

     “視たくない”って念じたら、

     ≪そこに≫立っている人にお願いするの。」

      

          一同驚く。

    

             ◇