ある日の、あの日のこと。


 そして、その中に居た人は迷わず、

 『僕だよ。おはよう。』

        と

        挨拶してきた。


『・・・・・おはよう。どうしたの?そんなところで。』

すると、階段の中にいる彼の瞳が、2回瞬きした。



“たまには・・・・こんなことも、あるさ。”

                  とか、

  何か弁解したそうだったので、質問を変えることにした。



『・・・・・朝食は必要?トーストを焼くつもりだけど・・・』

『ありがとう。でも大丈夫だよ。つい先程・・・・食べたんだよ。』

        と

        打ち明けた。


つい。

『・・・そうなんだ!?』と驚くと、

 と

『うん。ハムとソーセージを焼いたんだ。

 スコッチエッグと・・・それから・・・コー・・・ヒー・・・・は、たしか?』

なぜか、語尾をにごらせた。


    ◇