ある日の、あの日のこと。





階段に住む人が、


階段の中に帰えるときはいつも、4・5段目に、入っていくくせに、


あの日は、


   5段目と6段目の間で、目が合った人がいた。


 


当然階段の中だから、真っ暗みたいだったが、


その中に、クリンとした瞳が二つあった。





      


     ◇