ある日のこと。


 わたしは、まさに 息を呑んでいた。

  自分の目を、散々疑って生きてきたが、

    心にまで、どつきかけた。


   確かに子馬の姿はしているが、

    頭はハッキリしている印象を受けた。


     洗礼された整った顔立ちで、

      まだ子供だったけれど、

       しっかり

         と

   同じく子供の わたしのことを、

                  視ていた。



          ◇